2008年12月16日(火)
メイクイーン号 SV May Queen
コンスティチューションドック Constitution Dock デービー通り Davey
Street
ホバート Hobart タスマニア Tasmania
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今日のメルボルンは、曇り時々雨。気温は、18度ほどと肌寒い一日でした。まだまだ夏は遠そうです。
昨年の今日2007年12月16日(クリスマス前のお買い物)
Canon EOS 40D シャッター速度 1/320 秒 絞り数値 F10 マニュアル ISO感度 100 画質圧縮率 RAW
レンズ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
今日の為替レート:1A$=60.43円
メイクイーン号は、現存するオーストラリア最古のヨットです。
現在でも訓練用のヨットとして現役として使用されています。
1867年にタスマニアの南部にあるHuon Riverの河口の町フランクリン(Franklin)で作られました。
この時代に作られた船で現役として使われているのは、世界で4艇しかありません。
この船だけを見るためにタスマニアを訪問してもおかしくないほどの貴重な船です。
1867年といえば、明治の前の慶応3年です。
ティークリッパーとして有名な英国のカティーサークより10年ほど早く、咸臨丸より10年ほど遅い建造です。
全長21m、横幅5.3m、水深(ドラフト)1.5m。材木運搬船として建造されました。タスマニア産の材木50トンを一度に運べる能力を持っています。
タスマニア島の周辺は、南緯41度から南緯44度と南極海に近く非常に危険な海域です。
しかしホバートの周辺は、入り組んだ半島や入り江、内海が多く比較的平穏な海域です。逆に浅瀬や、川をさかのぼる為に、船のドラフトを浅く取ってあります。荒れた海では転倒しやすい欠点がありますが、ホバート海域では小回りが利く船が重視されたのです。
船体は、タスマニア産で頑丈なブルーガム(Blue Gum)が使用されています。構造材の桁材(Spar)には、遠くアメリカオレゴンからの強固な木材が輸入されて使われています。船のデッキの部分にはタスマニア産の松の木(Celery
top Pine)が使用されています。
メイクイーンが運んでいた物資。
ホバートでの家屋、産業用、建設用の資材、材木、石材、鉄道用枕木、石炭、リンゴ、なし、季節の果物、飼料用干し草、大麦、鉄道用の線路、ボイラー、蒸気エンジン。
メイクイーンの様に2本マストで、後部にステアリングホイールがあるヨットをケッチ(Ketch)と云いますが、メイクイーンは、ホバートのレースでは大活躍をして、1868年の第一回ロイヤルホバートヨットレースでは優勝しています。1954年の最後のヨットレースでも準優勝をしています。
107年の現役の途中のヨットレースでは、優勝9回、準優勝8回の輝かしい戦績を誇ります。
実用船としてまたプレジャーヨットとしてホバートでNo1の活躍をしてきて、更に訓練用として現役で活躍する名艇です。
メイクイーン号が走っていた海域。
the D'Entrecasteaux Channel from Recherche Bay to the Derwent Estuary including
the Lune River, the Esperance River, Dover, the Huon Estuary and Bruny
Island.
メイクイーン公式Web
タスマニア百景トップ
撮影は、2008年2月
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