2012年10月4日(木)
フラワーズ・ビクトリア Flowers Victoria
ビクトリア・マーケット
Queen Victoria Market メルボルン Melbourne
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イタリアやギリシャなどの南欧系移民が歴史的に多いメルボルンでは花の生産や消費がオーストラリアの中では最も多い。中でもビクトリアマーケットが占める存在感は跳びぬけて高い。
撮影データ Canon EOS 30D 絞り優先AE 評価測光 絞り 8.0 1/100秒 ISO感度100 露出補正
オート JPG レンズ EF-S 17-85mm f/4-5.6 IS USM 撮影:板屋雅博 撮影2007年12月2日
JOE LEUZZI FLOWERS
QUEEN VICTORIA MARKET
3051 NORTH MELBOURNE, VICTORIA
Phone: (03) 9328 8922
メルボルンの花は、ウェストメルボルンにあるメルボルン果物野菜花卸売市場(Melbourne
Wholesale Fruit Vegetable Flower Market)からメルボルン全体へ流通している。
メルボルン果物野菜花卉卸売市場
メルボルンの花卉の流通の中で大きな位置を占めるのがビクトリア市場、プラーン市場、サウスメルボルン市場である。中でもビクトリア市場は最大の流通量を誇る。果物野菜花卸売市場が出来る前は、ビクトリア市場がメルボルンの卸売市場であったからである。
ビクトリア市場
ビクトリア州の花卉生産者、流通業者、輸出入業者、販売店の団体としては、フラワービクトリア(Flower
Victoria)がある。生産者からメルボルン卸売市場を経由してお花屋さんへ流通している。
2012年3月時点で、オーストラリアの人口は、2260万人であり、ビクトリア州の人口は、560万人で約25%であるが、花卉の流通量は、40%で豪州No1の流通量を誇っている。
Australian Bureau of Statistics
メルボルンは、イタリア、ギリシャなど南欧系の移民が多く、花を愛する文化が他の州より強いのが原因。また花卉生産者やお花屋さんなどの流通業者が多いのも理由のひとつ。
Flower Victoria
マーケットフレッシュ
ビクトリア州の花卉生産者の団体としては1975年にHorticulture Group
of the Victorian Farmers Federation (VFF) がある。VFFの主な活動としては、
1.花卉産業界の交流と強化
2.政府へのロビー活動
3.スポンサーからの資金援助の獲得など
フラワービクトリアは、最初は、VFFのVFFの支部として生まれたが、現在では、逆にビクトリア州の花卉産業の頂点に位置している。
メルボルンの花卉産業界にとって年間で最大のイベントは、毎年5月に開催されるメルボルン国際フラワーショー(International
Flower & Garden Show)がある。フラワービクトリアは、この大会の主催者でもある。
国際フラワーショー International Flower & Garden Show
一見、順調に見えるオーストラリアの花卉産業だが、実は厳しい時代を迎えている。花卉産業全体の売上高や、個々の企業の利益はこの10年で大幅に減っている。2012年の総売り上げ高は前年度比4%ほども減少が予想されている。オーストラリアの切り花産業は、2002年には、約4.6億豪州ドル(370億円)の出荷額であったが、2012年には、約3億ドル(280億円)まで落ち込む見込みである。
従来の流通ルートである市場から花屋のルートでの販売量は、急激に減っており、一方では、スーパーマーケットやコンビニなど新しい流通経路での販売が増えている。アジアやアフリカなどからの移民が増えており対話をしながら購入する花屋で購入するよりも、より単純なスーパーマーケットやコンビニでの購入を好むなど社会の構造変化も見逃せない。
Australian Flower Industry
花屋と花(メルボルン百景)
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