2014年2月22日(土)
ライゴン建築群Lygon Buildings
ライゴン通り Lygon Street
カールトン Carlton
メルボルン Melbourne
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スワンストン通りからライゴン通り商店街へ入って直ぐのクインズベリー通りとの交差点にあるのが、ビクトリア期の中でも建築黄金年と呼べる1888年に建てられてたこの建物である。ライゴン地区の雰囲気を表す特徴的な建物で、多数のレストランが入居している。
撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF3.5 1/2500秒 ISO感度 100 露出補正 オート
JPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM 2014年1月13日14:55 板屋雅博 撮影
ライゴン建築群
Lygon Buildings
住所:98-126 Lygon Street
建設:1888年
階数:2階建て
建築期:ビクトリアン
建築様式:Academic Classical
建築家:George De Lacy Evans
Walking elbourne
ライゴンビルヂングスは3階建て、2階建て17の店舗を持つの長いテラス型の建物だ。メルボルンは、建築家George De Lacy Evansの設計で、建築黄金年である1888年に建てられた名建築である。請負建築会社は、Cockram
and Company社、建築監修は、当時のNo1建築家ウィリアムピットと豪華だ。全ての店舗ファサードには、当時としては高価な板ガラスを使用している。一旦は撤去されたアーケードは、建築当時同様だがメルボルン市当局の基準により若干低く再建されている。
写真は、交差点からクインズベリー通りに沿ってカールトンガーデン公園方面。
ライゴンビルディングスは、クラシカル様式の骨格構造を持ち、全体のデザインとしてはフレミッシュ様式とエリザベサン様式のハイブリッド様式で建築されている。中央の建物(パビリオン)のメインファサードは、クインズベリー通りとライゴン通りに沿って左右対称である。中央の建物と両端の建物は、3階建てで、その間は2階建の構造で、それぞれ4つの区画(ベイ)がある。パラペット欄干の脚の部分は、バロック様式が取り入れられている。
ライゴン地区は、メルボルンのイタリア移民で1800年代後半から1900年代にかけて栄えたが、
ライゴンビルディングは商業店舗がたくさん入居する建物としてライゴン地区の繁栄を象徴する建物であった。1階のアーケード構造の中に17もの店舗を持つメルボルン最大のショッピング、飲食ビルであり、当時のメルボルンっ子の人気を集めた。
メルボルンでは、ライゴンビルディングに比肩しうる商業建築物は他にはない。
ライゴン地区といえば、現在でもメルボルン最大のイタリアレストラン街。現在の中心地は、100mほど北のグラッテン通りからエルギン通りであるが、1900年頃は、ライゴンビルディングが中心であった。
ライゴンビルディングの17店舗に入居するテナントや内装は限りなく変転してきたが、店舗構造は建築当時のそのままを保っている。クラシカル様式の漆喰(スタッコ)化粧をしており、この様式は繁栄するメルボルンの建築ブームである1880年代の特徴でもある。漆喰化粧は、かなり自由な発展を遂げている。建築家のGeorge
De Lacy Evansは、下記の作品で知られた当時の有名デザイナーである。
former Union Church エルスタンウィック
Sum Kum Lee 中華街
ライゴンビルディングスは、1970年代に全面的な改修作業が行われている。
onmydoorstep
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