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 裁判所

1880-89

カールトントップ

カールトン裁判所 Carlton Courthouse

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2015年12月19日(土)
カールトン裁判所 Carlton Courthouse
カールトン Carlton
メルボルン Melbourne
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カールトン裁判所はカールトンのドラモンド通りで独特の重厚さと気品で輝いている。歴史的にも重要な建物で1800年代後半にメルボルンが拡張し、カールトンにも法と秩序が必要であった。現在はラママ劇場として活躍している。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF8.0 1/500秒 ISO感度 125 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM 2014年1月14日8:32 板屋雅博 撮影

Onmydoorstep

 カールトン裁判所はビクトリア植民地政府公共建設局の建築家GBH Austinが設計しジョン・ショートが建築を請け負い1887年に建設した。
建物は1階建てゴシックスタイルで左右同形(シンメトリー)に美しく設計されている。正面ファサードには赤レンガの壁が玄武岩の礎石の上に築かれている。クリーム色の煉瓦や多色煉瓦、石材が化粧用に使用されている。

建物の大半は裁判室が占めている。裁判室は欄干が付いた切り妻スレート(薄い板状の屋根材)屋根の下にある。
網目模様のアーチ形をした大きな窓が切り妻屋根の端にある。ふたつのよろい窓がついた小破風が屋根の中央部に取り付けられている。



 カールトン裁判所 Carlton Courthouse
住所:345-349 Drummond Street Carlton
建築年:1887年
建築家:GBH Austin
ビクトリア植民地政府公共建設局
建築請負:ジョン・ショート John Short
建築様式:ゴシック
階数:一階建て

GBH Austinの設計作品
 1888ビルディング  2007年夜 メルボルン百景

 メルボルン高等裁判所 2007 メルボルン百景

 公共建設局は1880年代や1890年代まであまりゴシック建築様式の建物を建てなかった。その中でカールトン裁判所でゴシック様式が採用されたのはごくまれなことであった。交差しながら横に広い切り妻様式の構成はドラモンド通りに強い印象を与えている。
カールトン裁判所は直ぐ向かい側にある1878年建築の警察署と共にカールトン地区の市民行政の中心的な役割を果たした。1880年代にカールトン地区は急拡大したが商業的にも社会的にも重要性が高まり、各種の裁判の必要性が高まっていたことを示している。裁判所と警察署の存在により1800年代後半のカールトンが牧歌的な社会ではなく十分に都市化され犯罪が多い社会でり、法と秩序の行政が必要であったことがわかる。


 カールトン裁判所は現在はラママ劇場として使用されている。ラママ劇場は本拠地はすぐ近くにあり、1967年に非営利団体NPOとしてBetty Burstalによって創立された。最先端の現代劇を上演する劇場として多くの芸術家や観客に指示されている。ラママ劇場はニューヨークのラママ体験劇場(La MaMa Experimental Theatre Club)をモデルにしている。

ラママ劇場公式web

 La Mama劇場  2006 メルボルン百景


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