2016年9月24日（土）
カールトン警察署
Carlton Police Station
カールトン Carlton
メルボルン Melbourne
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カールトン警察署は、対面に建つカールトン裁判所、エルギン通り交差点に建つ郵便局と共にカールトンの行政市民センターとして重要な役割であった。厳格なクラシカル様式は法と秩序を意味しており、市民に安心感を与えている。
撮影データ Canon EOS 5D MarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 絞りF5.0 1/640秒 ISO感度 100 露出補正 オート JPG
レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM 2014年1月13日814:20 板屋雅博 撮影
 カールトン警察署 Carlton Police Station
住所：334-344 Drummond Street Carlton
建築年：William Steel、 George Watson
植民地政府公共建築局
建築年：１８７８年
建築請負：William Smith
階数：2階建て
建築様式：クラシカル restrained classical style
建築費：２２００ポンド
カールトン警察署が建設された後、カールトン郵便局が１８８３年に、カールトン裁判所が１８８７年に建設されカールトンの市民センターを形成した。
Onmydoorstep
 １８９０年に２階建ての建物がジョンダウ（John Dow）によって建築された。両方の建物とも玄武岩の礎石の上にホーソン化粧煉瓦（Hawthorn
face brick）が使われ、赤色とクリーム色化粧煉瓦で表装されている。両方の建物とも頭が丸い輪郭を持った窓をいくつか持っており、屋根は寄棟でスレートを葺いてある。１８７８年の最初の建物は左右厳密に対称（symmetrical）に設計されている。裏手に建てられている、１８９０年の建物も左右対称に立てられている。
 カールトン警察署は、雑居部屋（a mess room）、巡査部長部屋（sergeants）、既婚の巡査大部屋（married constables'
quarters）、キッチン、バスルームが１階にあった。２階にはもうひとつ巡査部長部屋と宿舎があった。１８９０年建築の後方の建物には、付属して１階建て建物が後方にあり、ブルーストーン製で監房（４ｍｘ３．３ｍ）があった。
カールトン警察署は、ドラモンド通りの対面に建つカールトン裁判所と深い関係を持っている。１９世紀以来、ドラモンド通りとエルギン通りに、郵便局、銀行などカールトンの行政建物や重要な建物が集中しており、市民生活の中で重要な地区であった。
 正面の１８７８年の建物は、公共建築局の典型的なレイアウトであり、２階建て６部屋の警察署の建物である。１８９０年の建物も同様のレイアウトをしているが、建築様式の違いを見て取れる。
カールトン警察署をモデルとしてリッチモンド警察署、ジーロン警察署、カイネトン警察署が建築された。カールトン警察署は、トビンチューブ換気システムを採用した初期の建築物として建築学的にも重要である。換気システムは、各監房と宿舎に設置られている。
カールトン警察署は、２０１０年７月に現役警察署としては閉鎖された。
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