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2008年8月4日(月)
光の木 ライトツリー
ニューキー New Quay
ドックランズ Docklands
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

朝晩の気温は、まだ5度前後と冷え込んでいますが、日中は、15度まで回復していきました。8月下旬には少しずつ暖かくなってきます。

昨年の今日2007年8月3日(Wedding Fashon)

正面は、Fish Bar



ドックランドは、昔は、メルボルン港でしたが、貨物船がコンテナ化すると共に使われなくなり、現在は名前とは違いほとんど観光地区となっています。現在のメルボルン港は、ドックランドの北側地区に移動しました。
メルボルン港は、オーストラリア最大のコンテナ港ですが、大きな問題を抱えています。水深が浅いことです。メルボルン港は、歴史上、場所をあちこちに変えながら拡大してきました。浚渫もかなりの回数を行っています。それでもメルボルン湾の水深が浅いために直ぐに埋まってしまう運命にあります。

 現在のメルボルン湾を入ってこれる大型船は、水深(ドラフト、喫水からの深さ)は、11.6mに制限セれています。大潮(High Tide)の時でも12.1mまでです。
一方で世界の大型コンテナは、14mを超えるものも珍しくありません。
大型船の方が1トン当たりの運航コストは安くつきます。
ビクトリア州の国際競争力に直結する重要な問題です。
ビクトリア州、メルボルン港は、中期長期的な浚渫を計画しました。
契約したのは、オランダの浚渫会社Royal Boskalis Westminster社です。2008年2月に開始して、2009年12月末までの予定で実施されています。プロジェクトは、23百万立米の土砂を海底の航路から浚渫してやはりメルボルン湾の一部に埋め立てしようというものです。

浚渫プロジェクト公式Web

 一方で、開発プロジェクトには必ずと云っていいほど反対運動が起こるのがオーストラリアです。いくつかの環境団体が反対運動を起こしていますが、最も強硬なのがBlue Wedgesという団体です。
浚渫の土砂がメルボルン湾の生態系に影響を及ぼすというものです。

Blue Wedges 公式Web

ビクトリア州の国際競争力を維持するためには、14mの水深は必要不可欠です。
しかし一方で、23百万立米もの土砂を掘り出し、かつ埋め立てすれば環境破壊が起こるのも必然です。

第二の方法として考えられているのが
メルボルンの南東100kmの場所にあるウェスタンポートに新しくコンテナ港を建設するという案もあります。しかしウェスタンポートに荷揚げされた荷物をメルボルンまで再度、鉄道や車で運ぶ必要があり、ほとんど意味をなしません。

ビクトリア州は、他州と違い石油、石炭、鉄鉱石、天然ガスなどの主要地下資源を持っていません。そのかわり自動車産業などの製造業がオーストラリアで一番優れています。国際競争力を失えば、製造業はかなり厳しい状況に追い込まれます。

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