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メディバンクアイスハウス Medibank Icehouse

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2011年7月18日(日)
メディバンクアイスハウス 
Medibank Icehouse
ナショナルアイススポーツセンター
National Ice Sports Centre, Melbourne
ドックランズ Docklands
メルボルン
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ナショナルアイススポーツセンターは、2010年にドックランズに作られた新しいウィンタースポーツの施設。あまり有名ではないが、実はオーストラリアのウィンタースポーツの拠点として作られた国家施設だ。

撮影データ Canon EOS-5D Mark II
シャッター優先AE 絞り優先 評価測光 1/200 絞りF3.2 ISO感度 2000 露出補正 ホワイトバランス くもり JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L 発光
写真は、クイーンズブリッジスクエア 2010年8月撮影 板屋雅博

メディバンクアイスハウスには、ふたつのアイスリンクがある。一般にも公開しているが、実はウィンタースポーツの中で氷上で行わわれる競技のスペシャリストを養成する国家的な戦略施設。またこの建物には、オーストラリア冬季オリンピック委員会が置かれている。第一リンクは、オーストラリアの冬季オリンピックの先駆者であるジェフヘンケを記念してヘンケリンクと呼ばれる。
第二リンクは、2002年のアメリカソルトレイクシティ冬季オリンピックにてショートトラック100mで金メダルを獲得したスティーブンブラッドベリーを記念してブラッドベリーリンクと呼ばれている。


 
オーストラリアの冬は、それほど寒くない。オーストラリア最南端の大都市メルボルンでも最低気温は平地では4℃くらいのもの。高い山が少ないので、積雪も一部の山を除いては、少ない。結果としてスキー、スケートに関心は高くない。
冬季オリンピックへのかなり関心も薄い。
現在までオーストラリアを含めて南半球で冬季オリンピックが開催されたことはないことも影響している。1988年に開かれた長野市の北緯36度が最南端記録。

オーストラリアは、スポーツ大国として有名。夏季オリンピックでは第一回のアテネ大会(1896年)で、参加国は14か国の中で欧米以外ではチリとオーストラリアだけが参加。当時のオーストラリアは、独立国でもなく英国の植民地として参加し、選手団はただの1名で2個の金メダルを獲得。その後もほとんど全ての夏季オリンピックに参加している。総金メダル獲得数は、131個で第10位。日本は、123個で第11位。

ところが冬季オリンピックになると参加意欲は夏季ほど強くは見られない。初めての参加は1936年の第4回大会から。日本は、1924年の第一回大会から参加。初めて金メダルを取ったのは、2002年。日本の初金メダルは、1972年の札幌オリンピック。しかし2002年大会で男子1000mショートトラックと女子フリースタイル・エアリアルの2個の金メダルを取ってからは、冬季種目にも力を入れ始めている。2006年トリノ大会では男子モーグルで金1個を獲得。2010年バンクーバー大会では女子スノーボード・ハーフパイプと女子フリースタイルスキー・エアリアルで2個の金メダルを獲得。実力では日本を抜きつつある。


 
メディバンクアイスハウスは、オーストラリアンアイスホッケーリーグ(AIHL)のふたつのチームの本拠地でもある。
メルボルンアイスとマスタングIHC(アイスホッケークラブ)。現在、AIHLには、8チームが参加している。
冬季スポーツは、この数年でかなり普及してきた。夏季スポーツをリードしてきたメルボルンが冬季スポーツでもオーストラリアを力強く引っ張っていくのは間違いないと思われる。



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