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マリビノン川鉄道橋 Maribyrnong River railway bridge

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201711月12日(日)
マリビノン川鉄道橋 
Maribyrnong River railway bridge
フッツクレイとウェストメルボルン
Footscray & West Melbourne
マリビノン川 Maribyrnong River
メルボルン Melbourne
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マリビノン川鉄道橋 は、1853年から1859年まであったメルボルン マウントアレキサンダー&マレー川鉄道会社によって計画された鋼鉄製の鉄道橋である。当時、ビクトリアまた豪州最大の鉄道橋であった。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞りF8.0 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 +1/3 オートJPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM  2017年1月19日9:16 板屋雅博撮影


 鉄道橋は、複線でメルボルン-ウィリアムズタウン線が当時、塩水川(Salt Water River)と呼ばれたマリビノン川を越えるためにメルボルン マウントアレキサンダー&マレー川鉄道会社(Melbourne Mt Alexander & Murray River Railway Company)によって計画された。しかし同社の経営が傾いたために、1856年にビクトリア植民地政府が会社を引き継いだ。
橋の設計と建設は、新しく作られたビクトリア鉄道省の最初の主任エンジニアのGeorge C Darbyshireが責任者となった。 ブルーストーン製橋げたを持つ巨大な管状箱形鉄製けた橋(tubular box girder iron bridge )が1858年から59年に建設された。鉄製のけたは、英国マンチェスターでウィリアム・フェアバーン&サン社(William Fairbairn & Sons)によって組み立てられた。



 英国の著名なエンジニアであるイサムバード・キングダム・ブルーネル( Isambard Kingdom Brunel)が橋桁の製造を実施し、主任エンジニアとして携わったとの話がある。彼は制作段階でコスト削減のため原設計に多少の変更を加え、シンプルな設計に変更して製造を容易にした。橋桁は、60.9mのスパンがある。ピアース&ダルゼリ社(Pierce & Dalziel)によって建設されたブルーストーン製の橋台の上にジョージ・ホームズ会社(George Holmes & Company)が架橋した。
1911年に地元のエンジニアリング会社であるメファン・ファーガソン社(Mephan Ferguson)が箱形橋けたを交換する仕事を請けた。より耐荷重性を高める為に、従来の箱形橋桁をかまぼこ型のプラット型(hog-back Pratt )スチール製三角トラス構造(steel truss structure )に架け替えた。


 マリビノン川鉄道橋は、ビクトリアの鉄道開発の初期段階の貴重な歴史遺産である。現在の鉄道橋は、ビクトリア鉄道によって建設されているが、最初の橋は、メルボルン、マウントアレキサンダー&マレー会社によって計画されたものであり、同社の重要な鉄道施設であった。1850年代から1860年代にはビクトリアには数社の鉄道を建設して営業する鉄道会社があった。その後、ビクトリア植民地政府が各社を引き継いだ。



当初のマリビノン川鉄道橋は、鉄製構造であり、最初の橋ではブルーストーンの橋台のみが現存している。現在の橋ゲタは、鋼鉄製であり珍しいタイプである。建設づ時、最初の橋けた構造も、現在の構造もビクトリアでは最大であり、オーストラリアでも最大級である。George Christian Darbyshireは、ビクトリア鉄道省の最初の主任エンジニアであった。在位1856年ー60年 
現在の鉄鋼製構造は、最初の箱型橋けたを架け替えたものだが、地元のエンジニアリング会社であるMephan Ferguson社が担当した。同社は、鋳物会社、鉄道敷設会社、鉄鋳物製パイプ制作会社であった。

 桁橋(けたばし・けたきょう)とは、横にかけた橋桁によって橋面を支える方式で作られた橋のことである。橋を支えるためにアーチなどの特別な構造体を用いない橋であり、橋の途中に橋脚を設ける場合と設けない場合がある。なお、桁橋を意味する英語「Girder bridge」から、日本語ではガーダー橋とも言う。

Melbourne, Mount Alexander and Murray River Railway Company


VHD

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