バーネットのゴム製造会社 Barnett Rubber factory

2020年6月28日(日)  従来版
バーネットグラスのゴム製造会社 
Barnett Glass Rubber factory
フッツクレイ Footscray メルボルン Melbourne
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バーネットグラス(BARNETT GLASS)ゴム工場(RUBBER WORKS)は、バーネット・グラスによって1875年に設立された。後年ブラッドミル産業となり綿製品工場となった。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞りF8.0 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 +1/3 オートJPG レンズ EF 24-70 mm f/2.8L USM  2017年1月19日9:16 板屋雅博撮影


1906年から1939年まで工場は、オーストラリアで最初のゴムとゴム製衣類を製造する工場であった。会社は、ジョセフ・プロッテル(Joseph Plottel,)に新しい工場のデザインを依頼した。プロッテルは、フッツクレイタウンホールの設計もした建築家である。工場は、マリビノン通りからモアランド通りまで工場は拡大した。ブラッドフォードコットン工場(Bradford Cotton Mills)がこの工場を1939年に買収し、第二次世界大戦時には、フッツクレイで最大の従業員を持つ会社となった。


1968年に社名は、ブラッドミル産業(Bradmill Industries)に変更された。1970年代にブラッドミル社は、ヤラビルのデイビースコープ綿工場(Davies Coop cotton mills)を買収した後は、工場の操業は、徐々にヤラビルへ移動した。フッツクレイ工場は、商業用途や事務所など複合的に使用されている。


 ブラッドミル社は、織物生産会社として今日も存在している。同社は、1927年にブラッドミル綿織物工場(Bradford Cotton Mills)をヤラビルに操業した。ブラッドミル社は、当初キャンバス地( canvas)の作業服と酷使用(heavy duty綿製織物を生産した。1945年にデニム生地を生産開始した。ブラッドミル社は、オーストラリアで唯一のデニム製さんメーカーであった。1982年にはストレッチデニムの生産を開始し、生産設備を導入して工場を近代化した。2002年にブラッドミル社は、倒産したが、De Lutis Groupが新ブラッドミル社(Bradmill Pty Ltd)を設立した100%オーストラリア保有の会社として名前を残した。


バーネットグラスのゴム製造会社 
Barnett Glass Rubber factory
フッツクレイ Footscray
91-97 Moreland Street FOOTSCRAY, Maribyrnong City
バーネットグラスのゴム製造会社は、多層階製造工場で、英国織物産業で開発され20世紀初頭にピークに達した典型的な建物である。
後期の織物工場は、平屋建ての工場でのこぎり歯屋根(sawtooth roof)、梁・桁なし構造(clear-span form)が特徴である。多種の製品を製造しているが、多層階の建物の中で労働集約的(abour intensive)な事業をしていたが、劇的に変化している。


2007年の時点でブラッドミル社は存続しているが、織物の生産は、他社と同様に価格競争力がなくなったために海外へ移した。19世紀後半に英国で流行した煉瓦作りの煙突と重厚に作られた赤レンガの工場が特徴的であるが、豪州では稀な例である。豪州製造業の歴史の多様性を明示している。またゴム製造業と綿製品製造業との関係も深い。



VHD   Barnet Glass (1849-1918)

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