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ノースメルボルン

ホッサム厩舎兼乗合馬車バス停

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2014年7月21日(月) 
ホッサム(ノースメルボルン)厩舎兼乗合馬車バス停 Hotham (North Melbourne) stables of Melbourne Tramway & Omnibus Company (MTOC)
ノースメルボルン North Melbourne
メルボルン Melbourne
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メルボルンケーブルトラム&乗合バス会社(MTOC)が経営した乗合馬車の厩舎とバス停。ケーブルトラム以前の乗合馬車の時代のメルボルンに残る唯一の史跡であり、たいへん貴重なもの。ノースメルボルンオーバル競技場の前にある。現在は自動車修理工場。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先優先AE 評価測光 絞り 10.0 1/640秒 ISO感度100 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2014年1月17日 14:25

ホッサム(ノースメルボルン)厩舎兼乗合馬車バス停
住所:36 Macaulay Road And 120 Haines Street North Melbourne
建築年:1873年
MTOCはメルボルン都心部及び近郊サバーブでの乗合馬車路線の為、11の厩舎兼乗合馬車バス停を持っていた中のひとつ。1869年に営業を開始している。
ノースメルボルンケーブルトラム路線が開通したためにホッサム乗合バス厩舎兼バス停は1890年に業務を停止した。この建物の中には馬を繋いでおく厩舎と乗合馬車が入っていた。
馬の訓練設備や補修作業なども出来る複合施設になっていた。メルボルンケーブルトラム&乗合バス会社の全ての馬がこの施設で訓練された。
ノースメルボルンにはメルボルン最大の馬の市場があった為と見られる。

MTOCはビクトリア植民地で最初の本格的な公共交通システムを構築した。同社の駅馬車業務は1870年代から80年代にかけてメルボルンのシティ近郊サバーブの開発発展に符合したものであった。駅馬車システムの発展は、その後の同社のトラムシステムへと繋がっていった。駅馬車業務はケーブルトラムシステムがカバーしない郊外サバーブで1880年代から890年代まで活躍した。
ホッサム厩舎兼乗合馬車バス停は、MTOCの3人の創業者(Francis B Clapp, Henry Hoyt and William McCulloch.)と深く関係sいている。3人はゴールドラッシュの後、ビクトリア植民地の各地を結ぶ駅馬車システムの発展に貢献している。ホッサム厩舎兼乗合馬車バス停は、駅馬車時代の中でも初期の建物でありMTOCの唯一の史跡である。
ビクトリア植民地時代の駅馬車の歴史を語る唯一の証人でもある。

Onmydoorstep

 MTOCは、1885から1916年までメルボルンケーブルトラムシステムを設立し、運営した会社である。MTOCはアメリカ人のフランシス・クラップ(Francis Boardman Clapp)が1853年にゴールドラッシュでメルボルンに移住し、その後設立した。クラップはメルボルン近郊の駅馬車システムの為に1869年に馬車曳きのメルボルン・乗合バス会社を設立した。同社は約500万人の乗客を輸送した。1882年には1600頭の馬と178台の馬車乗合バスを保有していた。1885年までに1200万人弱の乗客を輸送した。ビクトリア植民地政府はクラップに駅馬車、蒸気式機関車、ケーブルトラムによる輸送機関を30年間に渡ってビクトリアにて運営する独占権を与えた。クラップは米国のシカゴやサンフランシスコで成功していたケーブルトラム方式を最終的に選んだ。

Wikipedia

MTOC本社ビル(メルボルン百景)


電気がない1800年代では主な輸送機関は、馬によるものであった。ノースメルボルンを中心にしてメルボルン市内にはたくさんの馬市場(ホースバザール)があった。1840年代には、市内バーク通りにカークの馬市場(Kirk's Melbourne Horse and Carriage Bazaar)があった。

カークの馬市場(メルボルン百景)

1850年代にはバーク通り西側に有名な馬市場があった。馬だけでなく馬具や関係する道具類などでたいへんな繁盛であった。現在の自動車ビジネスと同様であった。メルボルンパンチ新聞(Melbourne Punch)にはウェスト地区のワイルドスポーツと記載せれた。バーク通りにはヘンリーホイツ(Henry Hoy)のニューヨーク馬市場(New York stables and the Royal Horse Bazaar.)もあった。タッターセル(Tattersall)のホースバザールはロンズデール通りのロイヤルメルボルン病院の向かい側にあった。

メルボルン百科事典

ノースメルボルンの厩舎兼乗合馬車バス停はこの地区に馬の産業が集積していた証である。メルボルンカップなどの競馬産業にもまさしく繋がっている。

 ノーザンマーケット馬市場外壁 (メルボルン百景)

Macaulay Road

左側にはノースメルボルンオーバル(AFLノースメルボルン・カンガルーズのホームグラウンド)が広がる。


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