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メルボルンの教会

ノースメルボルン

セントメリー・スターオブザ・シー教会

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2015年4月29日(月) 
セントメリー・スターオブザ・シー教会
St Mary Star Of The Sea Church Complex
ノースメルボルン North Melbourne
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
 
セントメリー・スターオブザ・シー教会は豪州で最も美しい教会のひとつとされ、歴史的にも重要な教会である。2002年から改修工事が行われた。教会の収容人員は1200名でありビクトリア州、及び豪州で最大の教会区教会である。教会、神父館、男子校、女子高で構成されている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先優先AE 評価測光 絞り 10.0 1/125秒 ISO感度100 露出補正 -1/3 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2015年1月24日 16:38


1852年9月30日、ノースメルボルンの最初の土地の一般への売却の数週間後にメルボルンの最初の司教(ビショップ)総代理(Vicar general) Patrick Geoghegan OSFが2エーカーの土地を確保した。ビクトリア通り、ウィリアム通り、チェットウィンド通り( Chetwynd street)で囲まれたこの地区で一番の高台である。礎石は2年後の1854年5月14日に置かれた。更に6か月後に控えめな十字曲線の礎石が設置された。メルボルンの港は教会の監督区の中にあり、この教会は海員たちの保護者である聖母マリアに捧げられている。メルボルンのカトリック、セントフランシス教会から派遣された神父が司祭を務める。1850年代にゴールドラッシュが始まり、カトリック教徒の数も激増した。1862年にSimon Riordan神父はメルボルンの北部と西部地区を担当する新しい教会を設立する公会議を主催した。資金難のためにいくつかの段階に分けて建築が進められた。


現在のセントメリー・スターオブザ・シー教会の最初の教会は1854年に建てられた。1873年にセントメリー・スターオブザ・シー教会は教会区となりHenry England神父が最初の教会区神父に任命された。同年に神父館がウィリアムワーデル(William Wardell)のデザインで建設された。1881年にリード・バーンズ設計事務所が広範囲な拡張建築を設計し、カーブした回廊、ベランダ、バルコニーなどを建築した。現在の教会はEdgar J Hendersonによって設計され、C W Cromptonが建築した。1883年に礎石が置かれたが、不況と資金難により建設は大幅に遅れた。1896年でも壁の建設が不完全で、設計したヘンダーソンは西豪州へ引っ越してしまったので、建築家 Phillip Kennedyが引き継ぎ、屋根やインテリアデザインを完成させた。



 1898年にはメルボルンの有名オルガン制作者であるGeorge Finchamが政策した電動式の巨大なパイプオルガンが輸入して設置された。19世紀に制作された豪州最大のオルガンである。

George Finchamによる主要なオルガン
Royal Exhibition Building, 1880
St Kilda Town Hall, 1892 (火事により焼失)
Malvern Presbyterian Church 1906
St. Patrick's Cathedral, Melbourne, 1962

フィンチャムは祖父、父ともにオルガン製作者で1828年に生まれ、ロンドンでオルガンの修行をした後、1852年にメルボルンに移民した。オルガン制作会社を設立し、教会建築ブームもあり、シドニー、パース、ブリスベンにも支店を設立した。生涯に約200台のオルガンを制作し主に教会に設置した。欧州をしのぐ制作技術を持ち、最新の技術を導入し、多くの特許も取得している。



 旧女子校(現シモンズカトリック男子カレッジ)
建築様式:フリークラシカル
公式Web

1910年にハワード通り沿いに男子校が建設された。女子高は1914年にチェットウィンド(Chetwynd Street)通り沿いに女子高が解説された。共に建築家Kempson & Conollyの設計である。


St Mary Star of the Sea又はOur Lady, Star of the Seaはキリストの聖母マリアの古来の称号である。Star of the Seaはラテン語の ステラマリス(Stella Maris)の英訳。この称号は聖母マリアがキリスト教徒の希望の象徴であり、キリスト教徒を案内する星としての役割を強調するものであった。キリスト教の旧約聖書にある古代ユダヤの国境を海としている。この称号のもと、聖母マリアは人生の海の中で苦闘の生活という旅を続ける人々を導くと信じられている。聖母マリアが即ち我々の聖女( Our Lady)スターオブザシーであり、船員たちや海の使徒(Apostleship)たちへのカトリック伝道師たちの保護者として名づけられている。実際の海岸地区にある多くの教会はステラマリス、スターオブザシーの名前がある。この古代の称号はカトリック教の世界では有名である。
メルボルン南岸のブライトンにスターオブザシー女学校がある。
Star of the Sea College 公式web

左は:神父館

セントメリースターオブザ・シー教会
St Mary Star of the Sea
住所:33 Howard Street
建築年:1892ー1900年
建築目的:教会、大聖堂
建築期:エドワーディアン
建築様式:フランス式ネオ・ゴシック
建築家:Edgar J Henderson
建築請負:C W Crompton
全長:54m、高さ:23m(屋根まで)
ステンドグラス: Brooks Robinson & Co,

写真の右側の建物の上部に巨大なタワーが建設される予定であったが、現在まで建設されていない。
 Onmydoorstep

 Wikipedia

 Walking Melbourne

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当初の設計ではタワーが建設される予定であったが、資金難により1897年に断念された。

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