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リッチモンド水泳場 Richmond Baths

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メルボルンの建築物1890-1899

2020年10月11日(日)  responsive版
リッチモンド水泳場 Richmond Baths
リッチモンド Richmond
メルボルン Melbourne
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最初のリッチモンド水泳場は、1897年に建設され、屋外プールであった。ヤラ川で溺れる(drownings)事件が多く、その数を減らすことが目的であった。プールは男女別に分離して()segregated)使用された。金曜日以外のすべての日は男の子が使用し、金曜日だけは女子が使用した。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先優先AE 評価測光 絞り 8.0 1/500秒 ISO感度100 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2020年1月14日 17:19

VHD

 リッチモンド水泳場はビクトリア女王の在位(reign)60年を祝賀する記念(Jubilee)行事であった。ビクトリアでは最大の水泳場である。長さは45m、幅は24mで、建築費は2000ポンドあった。1929年の大恐慌(Depression)の際には、多くの人々が水泳場をお風呂代わりに使用し、毎週、2−3百人の子供たちが使用した。水質が悪化して、プールには藻類が発生していた。水の入れ替えは週に1度であった。
行政議会当局(council)は、1933年に水泳場施設の改善と水の毎日の入れ替えを決議した。
しかし、議会内での論争(in house fighting)もあり、方針が変更になり( diverted)、施設改善は1936年に外殻シェル構造が従来のプールの上部に建設され、室内プールに変更された。

 リッチモンド水泳場は、巨大な倉庫状(shed-like)の構造で、波型(corrugated)鉄板屋根や内部から目視することが出来る鉄鋼フレームなどの独特の構造を持っている。
グリードル通り(Gleadell Street)に沿ったクラシカルリバイバル様式(Classical Revival style)の入り口( entrance)ファサードは、二つの近似した1階建て、赤レンガ構造、大型テント・パビリオンに似たセクションなどで構成され(comprise)ており、中央の入り口エントランスで繋がっている。

 1936年の建物は、東部パビリオン、エントランスから成っている。東部パビリオンは、壁の表面を赤レンガと3枚の高い窓で化粧されている。屋根下部の帯状パラペットは、漆喰で化粧され(rendered)ており、ギリシャ風波状曲線のデザイン(wave motif )やRICHMOND CITY BATHSの文字がが刻印されている。入り口のドアは、上部の重厚なパラペットもに近似のデザインで、漆喰塗りのドア囲い(door-case)とセットで構成されている。

 北部(写真左側)は、1980年代に同じ建築様式にて追加建築された。赤レンガ壁を持つが、窓が4枚である。窓の装飾、パラペット、クリーム色の煉瓦で出来たフリーズ(frieze:天井のすぐ下の壁の、帯状の装飾)などが特徴である。
リッチモンド水泳場は、1897年から同じ場所にあり、近隣のリッチモンドシティ公園(Richmond City Reserve)は、地域の社交場、リクリエーションの場所として重要な位置を占めてきた。

  リッチモンド水泳場 Richmond Baths
住所:3 Gleadell Street, RICHMOND
建築年:1897年 (最初)
1936年(室内プール化)
建築様式:クラシカルリバイバル様式(Classical Revival style)
建築家:不明

メルボルンで最も古い室内50mプールであり、オリンピック競技者(Olympians)、フットボーラーやその他競技者も多く利用している。フィットネススタジオも併設されている。

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