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セントキルダタウントップ

Wクラストラム W Class Tram

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2008年3月5日(水)
Wクラストラム W Class Tram
ルナパーク前 Luna Park
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

今日は、また真夏のメルボルンが戻っています。気温は30度まで上がりました。このままムーンバの祭り、F1グランプリまで良い気候が続いてほしいものです。

昨年の今日2007年3月5日(フレンチビストロ マダムソウソウ

セントキルダの交差点。アクランド通り、ルナパーク、セントキルダビーチなどがあり、夏場は、若者や家族ずれで賑わいます。

 Wクラストラムは、現在、メルボルンを走っているトラムの型式の中では、最も古い型式のトラムです。Wクラスは、1923年に新型標準として導入されました。メルボルントラムのシンボルとして80年以上に渡って、今も現役で活躍するトラムです。
トラムの台車の部分は、鉄を使っていますが、床の部分は、木材を使っています。シンプルなデザインをしていますが、職人による手作業で作り上げられています。
現在まで、748車両が生産されています。
現在では、Wクラスのどの車両も、州の重要文化財に指定されている走る文化財と言えます。現在で主に使われている路線は、リッチモンドーサウスヤラ−プラーン地区と、セントキルダビーチ方面、メルボルンシティの無料観光トラム、レストラントラムです。すなわち、実用性よりも観光目的で使用されています。
現在、最古の車両は、1936年製のものです。

 既に文化財登録をしているほどなので、すぐに廃止になることはないと思われます。Wクラス車両は、5両がアメリカのシアトル市へ寄贈されて、同市で活躍しています。現在では、海外への寄贈は文化財の流出として実施されていません。
Wクラスには、最初に導入されたW,、W1、サブクラスとしてW2、SW5、W6、W7などのクラスがあります。W2は、W1を改良したもので、1934年に導入されて、1987年に廃止になtっています。トラムの最後尾にサロンを備えていました。また乗客には不評であった木製のベンチシートも特徴的でした。現在では現役で走っている、W、W1、W2はありません。

Wクラストラム公式Web

 W5、SW5クラスは、1939年から製造を始めた車両です。現在でも一部では現役として走っています。
SW5クラス 

W6は、1951年から1955年にかけて製造された現在のメルボルンでも一番多くみかけるWクラスです。それまでのWクラスに比べて、速力が出る。揺れない。乗り心地が良いなどの理由で、観客に好まれた車両です。1956年のメルボルンオリンピックの際に、最も活躍した車両です。
現在では、6車両が現役で活躍しています。
W7は、W6とほぼ同等の車両です。
SW6クラストラムも3車両が現存していてレストラントラムなどで活躍しています。

左の画像は、最新型(A-Cクラス)のひとつ前の型式A−Dクラス。

 重要文化財として大切にWクラスですが、最新車両でも50年を経過して近年、老朽化が進んでいます。いつまで現役でいられるかは、整備員の腕の見せ所ですが、頑張ってほしいものです。

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