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2014年3月2日(日)
ジョージホテル George Hotel
フィッツロイ通り Fitzroy Street
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
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トラムのセントキルダ駅の対面にセントキルダを代表する歴史的なホテルがある。セントキルダジャンクションからフィッツロイ通りを海岸へ向かう場所にある。ジョージホテルは1900年代、セントキルダが人気の行楽地であった時代にメルボルンを代表するホテルであった。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF4.5 1 /1600秒 ISO感度 100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM 2014年1月12日 板屋雅博 撮影

  ジョージホテルGeorge Hotel
住所:123-127 Fitzroy Street
建築年:1885年
建築期:ビクトリアン
建築様式:ルネッサンスリバイバル
建築家:Harry B Gibbs
建築目的:ホテル、コーヒーパレス
現在:アパート、1階は店舗

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右側がグレイ通り(Grey Street)


 ジョージホテルは、最初は1857年にテルミナス(終点駅)ホテルとして1857年に建築された。1857年に開通したメルボルンーセントキルダ線の終点であるセントキルダ鉄道駅の目の前のホテルとして建築された。1890年代から1900年代初頭にかけて何度も拡張工事が行われた。結果としてグレイ通り側やフィッツロイ通り側に広い敷地を持つ現在の建物になっている。1850年代にセントキルダの海岸は、メルボルンっ子に取って、格好の避暑地や遊び場所になっており、セントキルダ鉄道路線の開通により数多くの行楽客客がセントキルダを訪れた。オープン時、3階建て26室のジョージホテルは、格好の宿泊施設であった。1860年代にはセントキルダは、メルボルンっ子にとって最も人気がある行楽地であり、歓楽地となり、この時期にジョージホテルと改名し、オーナー Charles Forsterは莫大な収入を原資にしてグレイ通り側の敷地を購入している。



 1860年代の終わりには最初のセントキルダブームは終わった。多くの観光客の中には、低所得労働者がも多く、だんだんと治安が悪化し、中流階級以上の高所得者がブライトンへ移動したためである。しかしジョージホテルだけは立地が良いこともあり、繁栄を続けた。
1873年にFrederick Wimpoleがジョージホテルを購入し、その後、長く一族が所有を続けた。
1880年にグレイ通り側にJohn E. Vardyの設計で3階建て25室のホテルを建設し、ジョージファミリーホテルと名付けた。1890年に4階部分が増設されている。Frederick Wimpoleは、1886年にセントキルダ市の市長になり、Robert Cowlの設計でフィッツロイ通り側に2階建のコテージと呼ばれる家を家族の為に建設している。


 現在の4階建の建物は、建築家Harry B. Gibbsによって設計され1885年から1886年にかけたグレイ通りとフィッツロイ通りとの交差点に建築された。1886年にグレイ通り側のジョージファミリーホテルの裏手に食堂が2階に増設された。この増設の結果、ジョージホテルはメルボルンの郊外では最も大きなホテルのひとつとなった。1900年代初頭には、100室を越える客室、数多くのバー、ラウンジ、ダイニングルームを持つメルボルンを代表するホテルのひとつとなった。1920年代には外観を近代化する投資が続いた。1923年にホテルの裏側の部分にアーケード商店街が作られた。
1925年には、 建築家H. V. Gillespieの設計によりフィッツロイ通り側に5階建ての建物を2階建コテージ跡地に建設した。


 交差点の建物は、1880年代のメルボルンの建築隆盛期に流行したルネッサンスリバイバル様式で建築されている。中央部の丸いタワーは当初はドームで覆われていた。交差点に面した場所は、湾曲して優雅な姿を演出している。建築材料は主にレンガで、フィッツロイ通り側とグレイ通り側のファサードは非対称である。1925年と1930年に作られたファサードは、クラシカル様式で設計されている。1950年代、セントキルダは人気を失い行楽客は激減し、1958年にWimpole一族は80年以上所有した後、ジョージホテルを売却した。ホテルの公共用の部分は、1960年代に改築された。ライブミュージック用のホールなどとしても利用されている。


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