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エスプラネード通り

ベルベデア・マンション The Belvedere

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2015年4月7日(火)
ベルベデア The Belvedere
エスプラネード海岸通り Esplanade
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
この場所の地図Google map

展望台(ベルベデア)の名前を持つアパートメントはエスプラネード海岸通りのノボテルとルナパークとの間の高台に位置する。南側の部屋や展望台からはセントキルダの海が良く見える。
アパートといっても広い面積を持つ富裕層用の高級アパートである。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF6.3 1 /1250秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM 2015年1月24日13:50 板屋雅博 撮影

  ベルベデア The Belvedere
住所:22 The Esplanada
建築用途:住居
現在の用途:住居
建築年:1929年
建築時期:両大戦期
建築様式:スパニッシュミッション
建築家:W H Merritt
建築会社:J.R & E. Secull,
デベロッパー:McAlpin Bros
階層:3階建て
特徴:角地のタワーと鋳物製のバルコニー
アパートユニット数:13戸

Walking Melbroune

この土地は1846年にJoseph Howard)が購入し、1853年からはJames Mooneyがロイヤルホテルを経営した。セントキルダの中心部のホテルとして1800年代後半には大いに繁栄した。

 ベルベデアは3階建てのアパートでエスプラネード通りとローブ通りの角地に位置する。エスプラネード通りに面してセントキルダの海を見渡すベルベデア(展望台)が特徴のスパニッシュミッションスタイルである。スペインのコルドバ地方様式の素焼きタイルと装飾用金属製格子組みを建物の外装として使用している。この描写様式は、ロビー空間にも使われており、格子組みはアパートの入口部分や階段の手すり部分にもはめ込まれている。広い面積を持つ各アパートユニットは2つのベッドルーム、ダイニングルーム、ラウンジ、サンルーム、入口ロビー、キッチン、バスルームなどから成る豪華な設計である。外装は最近、ペンキの塗り替えがあったが、ほとんど建築当時の姿を残している。メルボルンのスパニッシュミッションスタイルでは最高傑作と
云える。

Onmydoorstep

 W H Merrittは、セントキルダやエルウッドで数多くのアパートを設計しているが5つは明確である。
Sur-la-Mer:25 The Esplanade, St Kilda (1936)
Valma:17 Victoria Street, St Kilda (1936)
Lockerbie Court (cnr Orrong Road), St Kilda East (1938)
San Diego, 9A Princes Street (late 1930s)
367-368 Beaconsfield Parade (1941)
Wellington Parade (cnr Garden Avenue), East Melbourne (1938),
263 Orrong Road, East St Kilda Toorak Road, Toorak (1929).

 スパニッシュミッション様式は1891年から1915年にかけてフランシスコ・ミッションの復古様式に続いて米国カリフォルニアで発達した。
1920年代の米国西海岸やニューヨークののアパートにも同様の例が見られる。
ベルベデアは近隣のランドマーク建築であるシーバス、パレス劇場、ルナパークのデザインにも配慮されている。

歌手のカーリーミノグ(Kylie Minogue)がベルベデアのユニットのひとつを2000年に購入している。

St Kilda History Club

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