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メルボルンのヨット

セントキルダの海岸

Royal Melbourne Yacht Squadron

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2015年11月1日(日)
ロイヤルメルボルンヨットスクワドロン(RMYS)
Royal Melbourne Yacht Squadron
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
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セントキルダビーチの入口付近にヨットクラブを構える。1956年のメルボルンオリンピックではヨット競技の本部となるなどオーストラリアのヨット界を引っ張ってきた。カタニ公園の隣に位置する。


撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF6.3 1 /1250秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM 2015年1月24日13:37 板屋雅博 撮影

カタニ公園


  RMYSは、ビクトリア州で最も古いヨットクラブのひとつである。RMYSは数多くのレースを管轄してきたが最も大きなものはメルボルンオリンピックのヨットレースである。1999年のレーザー級ヨットレース世界選手権も実施した。

RMYSは、1870年代初頭ににセントキルダでヨットを楽しんだり、釣りをしたりする人々が集まって作られた。最初はヨットを楽しむだけであったが、直ぐにヨットレースが始まった。

1876年には20名ほどのメンバーでロバートヒル(Robert Hill)を会長(Commodore)としてセントキルダセーリングクラブが成立した。年会費は10シリングであった。

 1879年から1880年のシーズンには銀行預金が17ポンドを超えたのでクラブハウスの建築を計画し、セントキルダ市当局へ提出した。しかしながらセントキルダの住人から強い反対が出て計画はとん挫した。1881−1882年シーズンには会員は44名に増え銀行預金は39ポンドに増えた。サイド、クラブハウスの建設を市議会に要請したが、またもや否決された。1884年9月の総会ではクラブハウス問題は最大の議題であった。そのためセントキルダセーリングクラブからセントキルダヨットクラブへと名前を変更した。他のヨットクラブとのレースに参加するため大型ヨットを収容できるようにし設備を改造した。会長のLouis Meyer は粘り強く市当局と交渉し、1885年12月、ついに市当局はセントキルダのウェストビーチに土地を提供した。

  板張りのクラブハウスがシドニーウィルソン(Sydney Wilson)の設計と120ポンドの建設費で現在の場所に建設された。1890年に会員数は200名となり25隻のヨットを所有したと記録されている。メルボルン湾のヨットクラブでは最大の規模であった。1894年に大型ヨットを海へ移送するための傾斜レール路の建設を計画し、より海岸に近い場所を市当局に申請し、1895年に許可された。1904年に傾斜レールが新しいクラブの場所に建設が始まった。クラブの会員であるJ.P. Kennisonの設計とAdams Bros.の建築により新しい2階建てのクラブハウスは629ポンドの費用で建設された。豪州で最初の本格的なクラブハウスを持つヨットクラブとなった。多くの会員が第一次大戦に参加し82名が戦死しており、1920年に記念碑が建てられている。セントキルダヨットクラブはローヤル「Royal」の称号を申請し、1924年に英国王ジョージ5世によって認可された。



 1926年には会員は284名に増え新しいクラブハウスが建設され、ビクトリア州総督Governor-General Lord Stonehavenによって礎石が置かれた。1927年に英国デューク公夫妻(後のジョージ6世国王とエリザベス女王)がセントキルダ港に到着され、クラブハウスには1200名以上が集まった。
エミリーマクファーソン大学(メルボルン百景参照)


正面左側にセントキルダキオスクが見えるが、その右側に広がっているのはRMYSのヨットバースだ。250艇のヨット、モーターボートが停泊できる。

 女性のクラブへの訪問はビジター室に限られていたが、1940年にはラウンジへも認められたが、酒の提供は駄目であった。
1956年のメルボルンオリンピックの際にはヨット競技の本部として活躍した。メダル授与式は同年12月6日にヨットクラブの芝生にて行われた。
1961年にセントキルダセーリングクラブと合併し、州総督を通して英国エリザベス2世女王からRoyal Melbourne Yacht Squadronへの名称変更の許可を得た。

2014年にはビクトリア州ヨットクラブ賞を得ている。

Royal Melbourne Yacht Squadron公式Web

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