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メルボルンの公園

セントキルダの海岸

カタニ公園 Catani Gardens

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2016年7月31日(日)
カタニガーデンズ公園 
Catani Gardens
セントキルダ St Kilda
メルボルン Melbourne
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セントキルダ地区の起点とも云える場所に位置しヤシの木の列柱が印象的な美しい公園である。シビルエンジニアであったカルロカタニの代表的な公園作品である。

撮影データ Canon EOS 5DMarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF6.3 1 /1000秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24−70mm f/2.8L USM 2015年1月24日13:32 板屋雅博 撮影


 カタニ公園は、1890年から1916年にかけて開発された約6ヘクタールと広大な面積を誇るセントキルダ屈指の公園である。1906年にセントキルダ海岸一帯を開発し、美化しようとしてセントキルダ海岸信託委員会が設立され、ポイントオーモンドまでの海岸一帯を含めてカルロ・カタニ(Carlo Catani)に公園の設計を依頼した。主要な景観設計は1920年代に完成した。主な特徴はヤシの木を公園の基軸の方向に並べ、モンテレイ糸杉をプロムナード沿いに配置した。小道には地元原産のCoastal Tea Tree、Coastal Banksia、She-Oaなどを並べた。ヤシの木、芝、小道が公園の主な特徴であり、花卉類はほとんど使われてなく、重要でもない。
西側の埋め込み式溶岩質仕切り壁は芝生全体を囲み、固定式ベントがあちこちに海に向かって配置されている。溶岩で土台を作られた飲用水泉も初期につくられてものである。

 主な公園内のモニュメント
サリクレーブ飲用泉 Sali Cleve Drinking Fountain (1911) VHDweb ボーアーツ様式(Beaux-Arts style) 設計:CA Irwin

キャプテンクック像 Captain Cook Monument (1914)
クック船長の出身地である英国 Whitbyにあるクック船長像のレプリカ作品。

戦争慰霊碑Cenotaph (1925).は、第一次世界大戦で戦死した地元出身の軍人を慰霊するものでGH AlsopとJC Aisbettのデザインで、制作はPaul Montfordである。英国の著名な建築家サー・エドウィン・ランドシーア・ラッチェンス( Edwin Lutyens)の作品をモデルに制作されたものである。


  カタニガーデンズ公園は、イタリア生まれの移民で政府公共建築家のシビルエンジニアカルロカタニの設計として有名である。カタニは公共公園に視覚的なデザインを大胆に採用して公共の関心を集めた点で評価が高い。ヤラ川そばのアレクサンダーガーデン、アレクサンドラアベニュー、マウントバッファローのレイク・カタニなど多くの作品を残している。セントキルダのファッショナブルな海岸違いにヨーロッパ大陸的な視覚的に美しい公園を初めて設計した点でも歴史的な意義が深い。ヨーロッパのリゾート風の特徴は他の公園とは大いに異なっている。. レイアウト、植物相、モニュメントなどはエドワード期と海岸リゾート時代を反映してセントキルダの最高の時代を思わせる。

左端は、戦争記念碑

左の建物は、ヨットクラブ

ロイヤルメルボルンヨットスクワドロン

 カタニガーデンズ公園は、複合公的信託資金を公園景観のデザインに利用した点でも意義深く、その後ジーロンのイースタンビーチリザーブでも使用された。カナリヤヤシの木(Phoenix canariensis)で構成された3本の小道やワシントンヤシモドキ(Washingtonia robusta)の木立など素晴らしいヤシの木のコレクションがある。メルボルンのビクトリア期の公園としてはカナリヤヤシの木を多用している。カナリヤヤシの木はカタニガーデン公園だけでなくセントキルダで多用されており、セントキルダを象徴する植物となっている。




 カルロ・カタニ (Carlo Giorgio Domenico Enrico Catani) 1852年イタリア フィレンチェ生まれ
ビクトリア政府 シビルエンジニア
・Koo-Wee-Rup湿地帯の浚渫工事
・ヤラ川のプリンス橋から上流の川幅拡張工事と改良工事
・アレクサンドラガーデンズ公園のレイアウトと植物設置
・アーサーシートへの道路工事
・エルウッド運河
・マレー川の土手工事
・セントキルダ海岸地区の改善工事とレイアウト
ビクトリア州カタニ市、マウントバッファローのカタニ湖、セントキルダのカタニ公園はカルロ・カタニに由来している。

Onmydoorstep 

wikipedia

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