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ビクトリア バラックス Victoria Barracks

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2007年10月16日(火)
ビクトリア バラックス Victoria Barracks
旧豪州陸海空軍統合幕僚本部
セントキルダ通り St Kilda Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map (航空写真)

ドメイン公園のセントキルダ通り沿いにシティから行くとVCA(芸術大学)を過ぎた先にこの厳ついビクトリアバラック建物があります。
公園側には、モナッシュ将軍(Sir John Monash) の銅像が建っています。

昨年の今日2006年10月16日(Earth from Above)


 1851年にメルボルンは、ビクトリア植民地としてNSW植民地から独立しました。ゴールドラッシュによりメルボルンが英国の金塊の供給源として重要になるとともに、軍事的にも重要性が増しました。
1850年代には、セントキルダ通りにはほとんど建物が無く、この場所に英国帝国駐留軍(後のビクトリア植民地軍)の駐屯地となりました。1850年代に最初の建物が英国駐留軍の兵士によって建てられました。初期の建築は、1856年から1872年まで続けられ、メルボルン郊外のブルーストーンが多用されています。1917年に士官用の宿舎が大幅に拡張されました。
1901年に、豪州連邦が統一国家として成立し、メルボルンが最初の首都になると共に、豪州陸軍本部がこの場所に置かれました。

第二次世界大戦当時には、軍事内閣がバラックに設置されています。1918年に完成した3階にある『A Block New Wing』に国防大臣(Sir Frederick Shedden) の部屋や軍部の幕僚の事務所、秘書の部屋、軍事内閣の事務所などががありました。内閣総理(John Curtin)の執務室も戦争の期間中を通してバラックにありました。最初は、陸軍の本部でしたが、戦争遂行上の必要性から空軍と海軍の本部もバラックに統合され、統合幕僚本部となりました。

ビクトリア公文書館 

John Curtin Web

1885年頃のバラックの写真
(ドメイン公園側から海方面を見て)

 第二次世界大戦当時の臼砲。
ブルーストーンで作られた外壁は、バラック自体が要塞と化す事も念頭に入れて作ってあります。非常に厳しい雰囲気を持っているのはこの為です。現在でも原則としてバラックの撮影は禁止されています。第二次世界大戦当時は、陸海空の三軍幕僚会議が頻繁に行われており、フィリピンから脱出してきたマッカーサー将軍も時に参加しています。マッカーサー将軍は、1942年3月にメルボルンの401−403 コリンズ通りに米国陸軍極東司令部を置いています。

ビクトリアバラックは、1800年代の英国様式バラック(軍用)建築物の代表作です。中央部に広い道路を持ち縦横軸に兵舎を並べています。初期の建築物はビクトリア州建築局の設計です。ジョージア(Georgian)様式を取り入れています。英国帝国陸軍第40師団が最初に入居しています。1870年まで英国帝国陸軍が豪州防衛の任務に当たっています。
ビクトリアバラックの名前は、ビクトリア女王から来ています。

戦時内閣事務所 ビクトリアバラック
1939年−1945年
当時の豪州の人口:700万人
豪州軍に参戦した男女:100万人
海外派兵軍、海軍(37,000名)、陸軍(397, 000名)、空軍(124,000名)
戦死者 海軍(1,900名)、陸軍(18,713名)、空軍(6,450名)
主な作戦地区:ギリシャ、クレタ島、エジプト、リビア、シリア、マレー半島、シンガポール、パプアニューギニア、南太平洋諸国、ボルネオ島
戦時内閣総理大臣 Robert Gordon Menzies (1939年4月−1941年8月)
John Curtin (1941年10月−1945年7月)

ビクトリアバラックの正面入り口

Shrine of Remenbranceもドメイン公園の中にあります。このあたりはメルボルンの戦争メモリアル地区なのです。

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