ビクトリアろう唖カレッジ
Victorian College for the Deaf
住所：597 St Kilda Road
建築年：１８６６年
建築期：ビクトリアン
建築様式：ネオ・ゴシック
建築家：Crouch & Wilson
建築目的：学校 現在の目的：学校
建設：William Ireland
聾唖学校は、１８６０年11月12日にフレデリック・ローズ（Frederick J Rose）によってウィンザーのPeel Stの小さな家で設立された。聾唖の子供たちの寄宿制私立学校であったが、後に公立になった。１８６２年にビクトリア聾唖協会（Victorian
Deaf and Dumb Institution）が作られた。
ビクトリア聾唖カレッジは、１８６０年にオーストラリアで最初の聾唖者の為の学校として開校した。オーストラリア英語手話であるAuslanを教える学校として、幼稚園（プレップ）から高等学校までを教育している。オーストラリアの聾唖者の社会の中で非常に重要な役割を果たしている。ビクトリア聾唖カレッジは、ビクトリア州教育・雇用・訓練省及び独立した機関である聾唖子供協会（Deaf
Children Australia)とパートナーシップを結んでいる。
１９２８年建設の新校舎
徐々に学生数が増え、学校が手狭になった為、１８６４年に有力な市民による聾唖学校委員会が新しい学校の為の土地を取得した。購入費の中で、１６５４ポンドは民間の寄付により、３０００ポンドはビクトリア植民地政府が拠出した。当時の有名デザイナーCrouch
& Wilsonの設計により１８６６年にセントキルダ通りにブルーストーン製の学校が建設された。語学教育は、フレデリックローズが学んだ英国手話のロンドンなまりであった。ビクトリア聾唖カレッジの語学はその後のオーストラリア固有の手話Auslanの開発形成に大きな影響を与えた。１８９１年までに手話と音声を伴った複合法（combined
method）が導入された。１９１３年ビクトリア州政府はビクトリア聾唖協会（Victorian Deaf and Dumb Institution）の教育制度を州政府の管轄下に置いた。１９２８年に新しい校舎が校庭のセントキルダ側に建設された。
１９４２年から４４年の対日戦争時には、校舎は、オーストラリア空軍によって使用された。１９５０年代には学生数がピークに達した。１９４５年から１９８５年までにいくつかの建物が追加建設された。この聾唖学校の他にも聾唖学校が建設され、また聴覚障害への治療法が進んだため、学生数は減少した。１９４９年にVictorian
School for Deaf Children (VSDC)と改称された。１９９５年にはVictorian College for the
Deaf (VCD)と改称。現在の名前は、Deaf Children Australiaと云う。
2013年7月24日(水）
ビクトリアろう唖カレッジ
１８５９年２月１６日の地元有力紙メルボルン・アーガス紙にサラ・アン・ルイスという女性から一通の投書が寄せられた。オーストラリア植民地にはろう唖の子供たちの為の学校がひとつもなく、ろう唖の子供たちを救って欲しいという内容であった。ベンディゴに住んでいたろう唖者の英国人フレデリック・ローズ（Frederick
J Rose）は何通もの返書を同紙に寄稿した。ロンドンのケントロードろう唖学校で教育を受けていたローズは、ビクトリア植民地でろう唖の子供たちを救う決意を固め、サラ・アン・ルイスの娘のルーシー・アン・ルイスを最初の生徒とした。
聾唖学校は、１８６０年11月12日にフレデリック・ローズ（Frederick J Rose）によってウィンザーのPeel Stの小さな家で設立された。聾唖の子供たちの寄宿制私立学校であったが、後に公立になった。１８６２年にビクトリア聾唖協会（Victorian
Deaf and Dumb Institution）が作られた。
徐々に学生数が増え、学校が手狭になった為、１８６４年に有力な市民による聾唖学校委員会が新しい学校の為の土地を取得した。購入費の中で、１６５４ポンドは民間の寄付により、３０００ポンドはビクトリア植民地政府が拠出した。当時の有名デザイナーCrouch
& Wilsonの設計により１８６６年にセントキルダ通りにブルーストーン製の学校が建設された。語学教育は、フレデリックローズが学んだ英国手話のロンドンなまりであった。ビクトリア聾唖カレッジの語学はその後のオーストラリア固有の手話Auslanの開発形成に大きな影響を与えた。１８９１年までに手話と音声を伴った複合法（combined
method）が導入された。１９１３年ビクトリア州政府はビクトリア聾唖協会（Victorian Deaf and Dumb Institution）の教育制度を州政府の管轄下に置いた。１９２８年に新しい校舎が校庭のセントキルダ側に建設された。
１９４２年から４４年の対日戦争時には、校舎は、オーストラリア空軍によって使用された。１９５０年代には学生数がピークに達した。１９４５年から１９８５年までにいくつかの建物が追加建設された。この聾唖学校の他にも聾唖学校が建設され、また聴覚障害への治療法が進んだため、学生数は減少した。１９４９年にVictorian
School for Deaf Children (VSDC)と改称された。１９９５年にはVictorian College for the
Deaf (VCD)と改称。現在の名前は、Deaf Children Australiaと云う。