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シドニーロード

フーパース・ストア Hoopers Store

メルボルン百景トップ

2013年6月26日(水)
フーパース・ストア
Hoopers Store
シドニーロード通り Sydney Road
ブランズウィック Brunswick
メルボルン Melbourne
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サバーブ、ブランズウィックのシドニーロードにメルボルンの名設計家トンプキンス兄弟のすばらしい作品がある。作品の前には銘板もないために地元の人も気づいていないが、是非、訪れてみたい。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞り 5.0 1/2000秒 ISO感度100 露出補正 -2/3 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2010年12月29日 

フーパース・ストアの画像は、トップの1枚だけです。

   フーパース・ストア Hoopers Store
住所:463-475 Sydney Road, Brunswick
建築年:1908年
建築用途:商用ビル、現在の用途:商用ビル
建築期:エドワーディアン
建築様式:シカゴ派
建築家:トンプキンス兄弟 H.W & F.B Tompkins
階層:三階建
特徴:フーパース商店ビルは、オーストラリアにおける最初の鋼鉄製の構造を持ったアメリカンスタイルの建築物である。鋼鉄構造の建物は、鋼鉄が大量に生産されるようになった1880年代にシカゴで使われだした。オーストラリアでは1900年代に入りトンプキンス兄弟が最初に撮り入れて利用を始めた。
写真は、
Le Chateau Blanc Coutur ウェディング用品店
530 Sydney Road Brunswick



  1885年にフッツクレーで商売を開始したJH Hooper & Companyは、1908年3月に新しい布地商店を開設したのがフーパース・ストアである。
2階建てでアメリカンロマネスク様式の瀟洒な建物で、設計は気鋭のトンプキンス兄弟、建築は、Robert McDonald。構造材として鋼鉄を使い、表面化粧用には赤レンガを使用した。1937年には後ろ側に1階建ての延長部が作られた。近年、内部はいくつかに分割されている。内部の木製の階段が取り除かれ、店舗の表面ファサードも取り換えられている。
フーパース・ストアでは片持ち(cantilevered)構造、道路上を覆うアーケード構造など早い時期での採用で名高い。広々とした片側支え構造のベランダは、1920年頃までにメルボルンでは流行になった。フーパース商店ビルは、アメリカンロマネスク様式の初期の名建築である。
Walking Melbourne

 フーパース・ストアは、トンプキンス兄弟の初期の作品。トンプキンス兄弟は、1890年代に発生したアメリカンロマネスクを豪州で最初に取り入れた。
アメリカンロマネスク様式は、第一次世界大戦までは商用建築物の主流となっていった。倉庫とデパートメントストアを代表とする複層階の建築物には鋼鉄製の構造材を使うことが建築上の主流となり、トンプキンス兄弟はパイオニアであった。
トンプキンス兄弟の作品。

トンプキンス兄弟(メルボルン百景)

Onmydoorstep

Sydney Road VHR

 フーパーストアは、フーパー家族とビジネスパートナーのJohn Robertsonが経営していた。ジョン・ロバートソンは、メルボルンの著名な服飾ビジネスマンであり、土曜日を半日休暇とする運動でも知られる。従業員の待遇改善に努力したことでも知られている。





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