２００８年８月１５日（金）
トウト　ホテル　The Tote Hotel
ジョンストン通り　Johnston Street
コリンウッド　Collingwood
メルボルン　Melbourne　
この場所の地図 Google Map

今日も一日、曇りでした。気温はそれほど低くもなくまずまずの冬の一日でした。
通勤の際に通る丘の上の桜が芽吹き始めています。もうすぐ桜の季節です。

昨年の今日２００７年８月１５日（ビーチハウス　Beach House）

The Tote Hotelは、ジョンストン通りとウェリントン通りの交差点にあります。

The Tote Hotel
71 Johnston Street, Collingwood
Tel. 9419 5320

メルボルンにおいて一般の人、特に男性にとってホテルとは宿泊設備を意味しません。ホテルとはパブやバー即ち酒場のことです。酒とは主にビール、ウイスキー、ジンなどのハードリカーのことです。ワインでもＯＫではあります。必ずといって良いほどタップから生ビール（Unfiltered Beer)が供給されます。また多くの場合、プール（ビリヤード）テーブルがあります。ライブバンドが入っている店もありますが、それは店によりますので、不可欠ではありません。人との会話を楽しみながら、一杯飲むところ、それがホテルです。

　 パブ（Pub)とは、英語のPublic Houseが語源です。アルコール飲料を供給するライセンスを持った酒場のことです。どうようの言葉にバー（Bar)、Inn、Tavern、Loungeなどの言い方がありますが、ほぼ同様の意味です。多くのパブは、ビール会社の系列に入っています。メルボルンの場合は、カールトンドラフトの看板が上がったホテルを良く見かけます。従ってビールが最も割安に供給されます。ワイン、スピリッツ飲料（アルコポップス）も割安です。最も割高なのがノンアルコール飲料です。即ち酒以外は飲むなと云うことを意味しています。


　英国人は、紀元前からビールを飲んでいました。ローマ帝国軍が英国に進駐してきて英国に軍用道路を作り、各地に宿泊所（Taberna)を作りましたが、これがタバーン（Tavern)の語源になっています。ここでもビールを飲んでいたのです。

ホテルには宿泊設備は一般的には備わっていません。（もちろん宿泊設備をメインとしたいわゆるホテルもたくさんあります。）

最近できたホテルでさえも宿泊設備がなく単なる酒場であることからもわかります。

Hotel Transport　参照

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　 １７００年代から１８００年代ののイギリスでは産業革命により急激に都市人口が膨張しました。農村部が疲弊し、低所得者層が都市に流れ込み、低賃金の労働者となっていました。１日、１５時間にもおよぶ労働の結果、多くの労働者が劣悪な環境の中で暮らしていました。
粗製乱造の酒が作られました。劣悪なジンで死ぬ人があとを絶たなくなり、政府はジンを酒屋販売することを禁じる法律を出しました。更に政府は日曜日には酒を販売することを禁じる法律を可決しました。

日曜日に唯一、酒の販売を許可されたのがホテルでした。この法律はスコットランドでは１９７６年まで存続していました。

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