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セントパトリック大聖堂

セントパトリック大聖堂の外観

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2007年7月2日(月)
セントパトリック大聖堂
St Patrick Cathedral
イースタンヒル Eastern Hill
イーストメルボルン East Melbourne
メルボルン Melbourne
この場所の地図Google Map

朝は、昨日の雨の影響が残っていました。午後も一部は、雲が残っていましたが、かなりの部分は良く晴れていました。しかし夕方かからは、また雨が降り始めました。今週は、ずっと雨の模様です。

昨年の今日 2006年7月2日 (OZサーカス団)

イースタンヒル  画像は、北側のファサード
この地域を古くはイースタンヒルと呼んでいました。いまでもいくつかの建物は、イースタンヒルの名前を残しています。イースタンヒルは、メルボルンの市内で最も高台にあります。スプリング通り周辺に州議事堂や財務省ビル、カールトンガーデンに展覧会ビルなどが立ち並んでいる理由は、市内の一等地であるからです。その中でもセントパトリック大聖堂が立っている場所は、一番の高台に立地します。メルボルンの数ある教会の中でも特別な地位にあることがわかります。
尚、大聖堂=カテドラル(Cathedral)は、メルボルン司教区の総本山という意味です。立地は、カトリックの場合は、東西基軸に沿って建てられています。

東側のファサードから。奥にはシティが見えてます。
1858年に建設が始りましたが、男性労働者のほとんど全員は、ゴールドラッシュに行ってしまい工事は難航しました。1870年頃には、中央部分は完成しましたが、1890年代の不況により更に工事は遅れました。外壁はメルボルン特産のブルーストーンを大量に使っていますが、これは非常に高価でした。建設資金の欠乏により大幅な遅れを生じました。1917年に完成しましたが、更に工事は続けられ1939年に尖塔を含めて完成しました。1986年11月28日には、ローマ法王ヨハネパウロU世が、セントパトリック大聖堂を訪問しています。
Vatican Web

 西側のファサード。
セントパトリック大聖堂は、ローマンカトリック教会の大聖堂です。即ち総本山は、バチカンになります。
英国国教会(アングリカン)の大聖堂は、フリンダース駅前のセントポール大聖堂です。建築様式は、ゴシックリバイバル(Gothic Revival)様式です。1847年NSW植民地政府によりこの場所に2エーカーの土地が与えられローマンカトリック教会の建設が許可されました。最初の司教は、ジェームスグールド(James Goold)です。当時のメルボルンのカトリック信者は、圧倒的にアイルランド移民でした。そこでこのローマンカトリック教会は、セントパトリック教会と名付けられました。(パブオライリー参照)

 南のマッカーサー通りから。
聖パトリックは、387年ころ、ローマ帝国統治下の英国ウェールズ(Wale)で生まれました。7年間キリスト教の法学を学んだあと、ローマ法王セレスティーン1世の命を受け、アイルランドにローマンカトリックを布教したアイルランドの聖人です。
3月17日には、メルボルンのアイリッシュパブで、聖パトリックの象徴である緑の服を来てビールを飲むアイルランド人をたくさん見かけます。
聖パトリックが、死ぬ前に『命の雫を飲むように』と遺言を残したからです。これでアイルランド人は、『聖人の命により』堂々とビールやウイスキーが飲めるのです。

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