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ホーソントラムデポ Hawhorn Tram Depo

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overhead wagon tower

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2022年1月22日(土)  Responsive
ホーソントラムデポ 
Hawhorn Tram Depo
ホーソン Hawthorn
メルボルン Melbourne
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ホーソントラムデポは、1916年ホーソントラム軌道信託公社(Hawthorn Tramways Trust)によってオープンした。ホーソンのパワー通り(Power Street)とワレンロード(Wallen Road)の交差点に建設され、トラムデポは、プリンセスブリッジからキャンバーウェルやバーウッドなどの開発中の郊外へ向かう路線トラムやホーソンブリッジからの支線を中央部に受け入れた。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/800 F8.0 ISO感度 200 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2015年1月23日13:23 板屋雅博撮影


メルボルントラム軌道公社(Melbourne and Metropolitan Tramways Board)は各自治体が運営していたトラムを引き受ける為に1919年に設立され、1920年に稼働した。5つの市営トラム軌道信託公社が電気式トラム軌道を発展させる為に、1880年代からケーブルトラムが運営されていたメルボルン近郊部に設立された。最初の設立はプラーン&マルバーントラム軌道信託公社が1909年に設位され、続いてホーソンが1914年に続いた。ホーソン公社は、ホーソン、メルボルン、リッチモンド、キャンバーウェル市当局が参加した。ホーソンデポは、1916年に傾斜地に建設された。三階建てで、事務所、休憩所、変電所、4つの車両整備場があった。


 設計:レオナルド・フラナガン(Leonard Flannagan )建築様式:アメリカンロマネスク
主要建材:赤レンガ
傾斜路側は、建物全体がカーブを描いている。パラペットが取り付けられた湾曲が付いた正面ファサードは、柱で分けられた標準式アーチベイ(分割)が特徴的である。切妻屋根のエントランスベイによって、カーブの部分で絶たれており、西側で終わっている。ひとつのベイは、4本の柱によって支えられている。



 ホーソントラムの最初の路線は、プリンセス橋からホーソントラムデポまでで1916年4月にオープンした。最後のセクションはワリガルロード(Warrigal Road)ーバーウッド間(Burwood)であり、同年12月に開通した。1917年にホーソントラム軌道信託会社は、土地を購入して首都圏トラム軌道公園ワットルパーク(Wattle Park)を路線の最終端に造り、乗客の乗車を誘った。ワットルパークの成功とトラム路線に沿った拡大する郊外の成長は、結果として多くのトラムの購入に繋がり、1917年のデポの拡張となった。


 二番目の三つの線路を持つ車両整備場は、建築家のシドニー・スミス&オグ(Sydney Smith and Ogg)事務所の設計である。この整備場の南側のファサードは、亜鉛メッキ鋼板(galvanised iron)で建設され、更なる拡張を可能にしたが、実施されなかった。デポの西側は、脱型後コンクリート(off-form concrete)製厩舎と倉庫があり、トラム上部(overhead wires.)のワイヤの保守に使用される背の高いワゴン車を格納した。トラムデポとして使用されながら、内部の改装が進められて、建物の機能性が変わってきた。1925年にトラム運転手と車掌(conductor)の学校が一階に1940年から1990年代まで開設され、制服が最上階で制作された。


1965年からは、全ての操業はキャンバーウェルデポから指令され、取って代わられたホーソンデポは、トラム保管場として教育施設、制服工場として引き続き使用された。建物は、アパートメントに改造されたが、州遺産トラムの保管地となった。
ホーソントラムデポは、電化の時代と関係しているて、メルボルンで二番目となる市当局トラム軌道公社によるメルボルン中心部で最初の電気式トラムの運行であった。

 以前は厩舎であった倉庫と、背が高い二階建てタワー式ワゴンカーは自動車の出現の前の時代に、トラム事業の実際を明示している重要な歴史資料である。ホーソントラムデポは、20世紀初頭のトラム軌道会社建物であり、建築的にも重要な意味を持っている。プラーン&マルバーントラム公社の多くの建物を設計したメルボルンの著名な建築家であるLeonard Flannaganの設計である。目立つ場所に建てられた力強い建物である。湾曲したファサードの採用、アメリカンロマネスク様式の繰り返しの使用、傾斜した敷地はデザインにインパクトを与えている。

  1998年8月、州輸送大臣ロビンクーパー(Robin Cooper)、建物はUrban Land Corporationに売却され住居として再開発され、一部は博物館になると発表した。博物館は、2003年に輸送大臣Peter Batchelorによってオープンした。トラム博物館はビクトラックによって所有されているが、ボランティアでNGOであり、メルボルンのトラムの歴史を維持しているホーソントラムデポ友の会が運営して、人員配置している。博物館には、17台の完全に修理されたトラムを保有している。メルボルンの本物のケーブルトラムの一台も保有している。

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