2014年8月3日(火)
プラーンアーケード Prahran Arcade
プラーン Prahran
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
チャペルストリート沿いにプラーンを南下するとプラーンアーケードの独特の建物がある。かなり朽ち果てた感はあるが、建設当初を彷彿とさせる建物である。シティのブロックアーケード、アーマデールのクイーンアーケードと並び、1880年代を代表するアーケードのひとつ。建築ブームの1880年代に郊外まで豪華な建設ブームが広がっていた好例である。
撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/200 F6.3 SO感度 100 オート 露出補正 JPG レンズ
EF 24-70mm f/2.8L USM
2014年1月12日11:49 板屋雅博撮影
プラーンアーケード Prahran Arcade
その後の名前:センターウェイ The Centreway
住所:282-284 Chapel Street PRAHRAN
建設:1889年ー1890年
建設用途:商業ビル
現在の用途:商業ビル
建築階数:3階
建築期:ビクトリアン
建築様式:第二帝国 セカンドエンパイア
Second Empire style
建築家:George McMullen
建築請負:James McMullen
施主:Elizabeth Delaney
Walking Melbourne
プラーンアーケードは、1890年7月にオープンした大型商業施設である。当初は、1階に29店舗の小売店、2階には、30室を持つホテル、レストラン、、パン屋、酒屋、喫茶店、トイレ、ビリヤードルーム(Arcade
Club Hotel Billiard Rooms)、スチームバス(turkish baths)などが入居するサウスヤラプラーン地区最大のショッピングセンターであった。
開会式は、オーナーのエリザベスデラニー婦人(Mrs Elizabeth Delaney)によってアレンジされ、市長や著名人が集まる宴席が設けられた。
1920年代からはこのビルはセンターウェイと呼ばれた。1960年代から2000年頃まではワインショップのダンマーフィー(Dan Murphy)が入居していた。3階建てでチャペルストリート側に正面ファサードを持つプラーンアーケードは、ビクトリア第二帝国様式でデザインされ、上層部に深いバルコニーを持ちセメントで重厚な化粧を施されている。
オリジナルでは傾斜式屋根(マンザードルーフ)があったがその後、撤去された。方持ち式ベランダが1階の部分に追加されている。1階の部分のアーケードは撤去されている。
1891年頃、アーケードは、 Caledonian and Australian Finance Agency Companyが所有していた。幅広い業界の会社が入居しており、不動産会社、生死者及び結婚登録書、労働組合、セオソフィカル協会、芸術学校、オイスターレストラン、廃棄物処理会社、ワイン業者などであった。
プラーンではタウンホール、Town Hall (1860-1915). Old Love and Lewis Store (1913) 、 the
domed Moores Store (1914).などがある。
Onmydoorstep
建築された1880年代後半はメルボルンの最も華やかな建築ブーム期であるが、シティを離れた郊外のプラーンでもこのような大型ショッピングセンターが建設されていたことは非常に重要な意味がある。シティではたくさん見かける第二帝国様式だが、郊外のプラーンでもこのように適用されている。
1880年代に建築されたアーケードとしては、シティのブロックアーケード、アーマデールのクイーンズアーケード(Queens Arcade)などが現在も残っている。
豪州政府環境省
このページのトップへ
|