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警察署

建築史1920-29

サウスメルボルン

エメラルドヒル警察署 

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2015年11月29日(日)
エメラルドヒル警察署
Emerald Hill Police Station
サウスメルボルン South Melbourne
メルボルン Melbourne
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サウスメルボルン・タウンホールのすぐ目の前にエメラルドヒル警察署がある。メルボルンでは数少ないスパニッシュミッション様式で建てられており、現在も警察署として現役で使われている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞り5.0 シャッター速度 1/800秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2014年1月12日17:55


エメラルドヒル警察署と裁判所
The Emerald Hill Police Station and Watch-house
住所:209-213 Bank Street South Melbourne
建築年:1928年
建築期:両大戦期 Interwar
建築家:エヴァン・スミス(Edwin Evan Smith)
植民地政府公共建設局:Public Works Dept
建築様式:スパニッシュミッションSpanish Mission

Onmydoorstep

Edwin Evan Smithの作品
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 サウスメルボルンは1800年代後半からエメラルドヒル(Emerald Hill)と呼ばれていた。エメラルドヒル警察署はコベントリー通りとセシル通りの交差点にあった植民地政府当局が持つ建物で1856年から警察活動を行っていた。1880年にタウンホールが完成した為、裁判所と警察署、5つの拘置房はタウンホールの北東角び部屋に移動した。しかし手狭になった為にバンク通りとペリンズ通り(Perrins)の南側に土地を購入して現在の建物を建設することになった。1828年に裁判所と警察署が隣り合わせで建設が開始された。設計は 植民地政府公共建設局主任建築家エヴァン・スミス(E Evan Smith.)であった。1928年に裁判所の表玄関パネルに設置する紋章(royal arms)デザインを一般公募を募集している。

 現在も裁判所と警察署の建物は1928年の建築当時のままを維持している。ふたつの建物共にスパニッシュミッション様式で、1920年代には流行した様式だが、公共建築物には珍しい。長い寄棟屋根2階建て構造で、2階部分にはアーケードを持ったロッギア(片側に壁のない柱廊:loggia)と陶器製桟瓦を葺いた屋根や広い腕木を持った軒天(屋根の外壁から外側に出ている部分の天井)などが特徴である。






 裁判所は警察署の隣に立っており同じくスパニッシュミッション様式で建設されている。

メルボルンのスパニッシュミッション様式

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