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 郵便局

1910-19

サウスメルボルン

サウスメルボルン郵便局

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2016年5月15日(日)
サウスメルボルン郵便局
South Melbourne Post Office
サウスメルボルン South Melbourne
メルボルン Melbourne
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サウスメルボルン郵便局は、エメラルドヒルの中央部、サウスメルボルンタウンホールの対面に位置する。エメラルドヒル警察署と裁判所も隣に建っている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞り8.0 シャッター速度 1/500秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2014年1月12日17:58

サウスメルボルン郵便局
South Melbourne Post Office
住所:199-207 Bank Street South Melbourne
建築年:1912年
建築期:post -Federation/pre World War I
建築家: Horace J MacKennal
植民地政府公共建設局:Commonwealth Department of Works
建築様式:ボーアーツ Beaux-Arts style
階層:1階建て 煉瓦構造

サウスメルボルン郵便局は、1912年に連邦政府内務省公共建設局 ホレースマクケンナルの建築で1階建て煉瓦建築でボーアーツ様式でデザインされた。建築時期はポストフェデレーション期で第一次大戦前の時代であった。


 正面ファサードは豪華に設計され、屋根付き玄関が配置されている。壁面は赤レンガ造りである。意図的に古色さを出しており、ギリシャイオニア式の柱とピラスター柱(壁面から浮き出している装飾用の柱)を持っている。ピラスター柱は、玄関ポーチの両側の開口部に近い部分に位置している。コーニスライン(壁または柱で支えられた水平材を飾る帯)は、ゆるく作られた切妻屋根で分割されている。コロネード柱列(アーチや屋根を支える柱列)の後ろ側のポーチには大きな半円形の窓がある。窓枠上部のレベルに古あせたように装飾されたしっくい仕上げが施されている。



 1912年建築の建物の南西側となりに1918年に追加建物が建築された。当初はリタイアした人々用の事務所として建築され、実際に使用された。1918年の建物も同じくボーアーツ様式で建てられた。
建材は赤レンガを使用し、化粧された 隅石が設置され、入口扉や窓の開口部、スレート屋根などの周辺も念入りに手を入れて制作されている。
縦長の窓、扉開口部などは左右同形のシンメトリーに設計されており、円形窓ポートホール(船の舷に付けられた、金属の縁で囲まれた丸い小さな窓)がある。



1912年建築のサウスメルボルン郵便局はボーアーツ様式で建築されたメルボルンではまれな建物である。特にこのように小型の建築物に採用された例としては貴重である。中央玄関ポーチににギリシャイオニア式の柱とピラスター柱を配置し、曲線の切妻屋根がある。正面玄関の欄干パラペットには詳細のネオクラシック様式の化粧加工を施してある。全体としてモニュメント効果を達成している。1912年の建物の内部は、ボーアーツ様式が詰め込んである。広大なオープン室内を可能にするため最新の技術で長大な桁材を使用している。

    


 フェデレーション期の後で第一次大戦前の時代では最も素晴らしい現存する連邦政府公共建築局の実例と云える。連邦政府公共建築局は、1901年の連邦政府成立後、全ての植民地政府の建築仕事を引き継いでいる。
サウスメルボルン郵便局は同じくバンク通りの対面に建つネオクラシカル様式のサウスメルボルンタウンホールと共にエメラルドヒルの重要な建築物である。

 
Onmydoorstp


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