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アスター劇場 Astor Theatre

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2007年5月19日(土)
アスター劇場 Astor Theatre
Chapel Street
ウィンザー Windsor
メルボルン Melbourne
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(クリックで拡大します。)

昨日までの雨の影響がまだ残っていて、今日は雲が多い天気でした。気温も最高気温が16度とかなり肌寒い気候になってきました。メルボルンは、そろそろ冬の準備に入る頃です。

昨年の今日 2006年5月18日

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アスター劇場は、サウスヤラからチャペル通りをずっと南へ下って行きウィンザーの駅を通り越して更に、ダンデノン道路(Dandenong Road)を越えた場所にあります。アスター劇場は、1936年に建てられました。メルボルンのアートデコ(Art-Deco)調の代表的な建物です。アールデコは、1920年から1930年代までに流行した芸術様式で、1900年前後のアールヌーボー(Art Nouveau)の次の時代になります。直線と流線型を多様する様式で、よく言えば大正ロマンを感じさせますが、第一次と第二次の世界大戦の中間期の硬い威圧的な雰囲気も表しています。メルボルンの代表的なアールデコの作品。
マイヤー本館(Myer Emporium )
Manchester Unity Building (一枚目の右側と3枚目)

 アスター劇場は、昔の作品を上映する映画館です。しかしながら格調の高さは、メルボルンの映画館の中でもトップクラスです。
内部は、落ち着いた色調で統一されており、音楽も劇場や上映作品にあわせて選ばれます。上映作品はマニアックと言って良いほどのとびきりの作品が多いのも特徴です。上映作品は、毎日、変わりますので、Webで確認していく必要があります。

料金
おとな $11、 二本立て $13

公式Web

上映日別 

作品別

 アスター劇場の内部  劇場や作品の資料が並べてあります。調度品などは、昔から大切に保存されてきていてどれも素晴らしいものばかりです。上映作品だけでなく劇場そのものが芸術品です。

メルボルンのアスター劇場の創設者は、ジョン ジェイコブ アスタ-(John Jacob AstorW)といってアメリカ人の大金持ちです。アスター一族は、アメリカでも最も裕福な一族でした。ホテルや不動産で資産を築きました。NYのウォルドルフアストリアホテル( Waldorf-Astoria Hotel)が有名です。アスターは、47歳の時に、18歳のマドリーヌ(Madeleine)と再婚します。アスターとマドレーヌは、NY社交界でのゴシップを避けて、ヨーロッパとエジプトへの新婚旅行へと旅に出ます。その旅の途中で、マドレーヌが妊娠し、アメリカで子供を生みたいと希望しました。

 そのため、アスターは、豪華客船の一等船室を予約しました。その船の名前は、『タイタニック』号だったのです。(RMS Titanic) RMSとは、Royal Mail Shipつまり英国王室郵便ご用達の船という意味です。当時、タイタニック号は、世界最大の豪華客船でした。1912年4月10日英国のサザンプトン港を出航したタイタニック号は、フランスのシェルブールに寄航し、ここでアスターとマドレーヌは乗船し、NYへ向かいます。二人の他に、召使、メイド、看護婦とペットも同乗させており、タイタニック号の中で最も金持ちでした。4月14日午後11時40分に氷山に激突し、まもなく沈没を開始します。アスターは、落ち着いてマドレーヌとメイドを救命ボートに乗せています。タバコを一服しながら悠然としていたと伝えられています。マドレーヌとメイド(Mrs Brown)は救助されています。

 左側に見えている道路は、ダンデノン道路です。向こう側は、ウィンザーです。
アスター劇場側は、サバーブではセントキルダに属します。

アスターは、タイタニック号で一番の金持ちであったために、その後、数々のタイタニック号の映画に登場しています。
タイタニック号事典

伝記

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行きかた
トラム5番  トラム64番
トラム16番 78番、79番

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