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アスター劇場 Astor Theatre

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メルボルンの劇場

建築史1930-39

2017年2月3日(土)
アスター劇場 Astor Theatre
Chapel Street
ウィンザー Windsor
メルボルン Melbourne
この場所の地ap 地図

アスター劇場は、1930年代の映画全盛期に建築されたアールデコ様式の劇場で、当時のシングルスクリーン劇場としては世界でも数少ない劇場である。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/1250 F4.5 ISO感度 100 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2017年1月19日9;12 板屋雅博撮影

VHD   Wikipedia

公式web

  アスター劇場 Astor Theatre
建築家:ロン・モートン・テイラー(Ron Morton Taylor)
住所:1-3 Chapel Street
建築請負:Clements Langford Pty Ltd
建築年:1935年ー36年
建築様式:Art Deco ジャス・モダン(Jazz Moderne)

 アスター劇場は、クラシックなシングルスクリーンのリバイバル映画を上映する劇場でセントキルダ地区にある。トーマス・アルフォード(Thomas Alford)が1913年に大衆劇場としてダイアモンド劇場を設立した。隣にはお菓子屋と馬小屋があった。ボードビル用劇場としてまた映画館として使用され、1914年にレックス(Rex)と改名されたが、1917年に閉館した。1924年までは駐車場として使用された。1935年にアルフォードは、土地建物をフランクオコーリン(Frank O'Collins)に売却した。市議会の許可を得て、当初の建物は解体された。オコーリンは、設計をRon Morton Taylorに依頼した。テイラーの初期の作品には、市内のフォーラム劇場がある。建築は、 Clements Langford会社であった。アスター劇場は、1936年4月3日にオープンした。



 伝統的な2階建て式上映ホールレイアウトを残すメルボルンの最後の劇場である。この方式は、第一次大戦後の小コスト建築時代の産物で、当初の収容人員は、1673人であった。その後、アスター劇場の所有者は、何度か変わり、内外装も変更されたが、再開発の危機も乗り越えてメルボルンのランドマークとして存続している。2本立て映画を1本の料金で見る伝統的なシステムも継続しているが、他の劇場では見られなくなっている。



  1936年4月3日にセントキルダ市の市長と市議会議長や多数の招待客の列席の下でオープンした。アスター劇場は、アールデコ様式の一種であるジャスモダン様式で設計され、クリーム色とダークブラウンのレンガを使用した正面ファサードが特徴的であるファサードは、段階式の屋根壁を持ち、突き出した三つのベイ(部分)がある。アールデコ様式は、1930年代の特に劇場設計では流行した。アスター劇場は現在も生き残った数少ない劇場のひとつである。特徴的なレンガ、段階式屋根構造、ネオンサイン広告などが独特である。建築家Ron Morton Taylor は、著名な劇場設計会社Bohringer, Taylor and Johnsonのパートナーメンバーであり、 State Theatreを設計したことで有名である。



  1983年、アスター劇場は、ジョージ・フロレンスが経営権を取得し、フロレンスは現在も経営を続けている。フロレンスは、アスター劇場のプログラムスタイルを開発し、4半期ごとの上映カレンダーを豪州中の映画ファンに分かりやすく公開した。2012年にセントキルダのビジネスマンRalph Taranto がアスター劇場を買収した。3.8百万ドル程度とみられる。しかし経営はフロレンスに任せている。
2014年にアスター劇場は、一時閉鎖され、パレス劇場会社がアスター劇場を運営することになった。


  Clements Langford会社の建築作品

アルストンコーナービル

ES & A 銀行 Former ES & Bank

旧ES&A Bank(ANZ銀行)ビル

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