2013年3月16日(土)
ディミィーズ
Dimmeys Store and Clock Tower
スワン通り Swan Street
クレモ−ン Cremorne
リッチモンド
メルボルン Melbourne
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リッチモンドのスワン通りのランドマークと云えるのがディミーズ。アールデコの見事な建物であるが、メルボルンのファッションの歴史を語る上で欠かせないデパートであった。英国など欧州向け輸出羊毛産業をベースとしてリッチモンドには繊維、ファッション産業が集積した。ディミーズはその象徴と呼べる建物であった。
撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/250 F8.0 ISO感度 100 太陽光 露出補正 JPG
レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2013年1月19日15:24 板屋雅博撮影
Dimmeys Store and Clock Tower
旧名:Dimelow & Gaylard
住所:140-160 Swan Street クレモ−ン Cremorne リッチモンド
建設:1907−1918
建設用途:デパート
現在:デパート、専門店、アパート
建設期:エドワーディアン
建設様式:ロマネスク、アールデコ
建築家:H.W & F.B Tompkins
建築:Robert McDonald
ディミーズの建設は、1907年に始まり1918年まで段階的に行われ、最終的には1986年まで続いた。
特徴:中央のタワーにDimmeysと書かれた赤いガラスをはめ込んだ地球儀を配した時計台。赤いガラスは、1939年に銅製に変更された。
Walking Melbourne
トンプキンス兄弟作品一覧
ディミーズは、1878年にスワン通りとグリーン通りの交差点に建築された2階建ての衣料品商店が起源。Joseph Brittenが施主で1853年から家族でこの地区で衣料品店を経営していた。この商店は、Maryboroughの衣料品企業であったDimelow
& Gaylardによって1898年に買収された。1904年に John Jefferyによって更に買収され、云いやすくDimmeysと店名を変更した。最初の2階建て商店は、1906年に火事により一部焼失したため、当時の著名な建築家トンプキンス兄弟の設計により1906年から1907年により再建された。1878年建設のスワン通り側のファサードを残し、一方でグリーン通り側にアメリカンロマネスクスタイルのファサードを建設した。
1910年にジェフリーは設計を変更し、グリーン通りファサードと同じ様式を西側へ延長し、そこに時計台を建設した。その際に店名をDimmeys
Model Storesとした。これは当時流行した最新ファッションの店という意味である。リッチモンドは伝統的に繊維産業とファッションの町でありディミーズはその最先端を行くファッションハウスであった。時計台にはDimmeysと書かれた赤いガラスをはめ込んだ地球儀が作れられた。内部で点灯されたため、数キロ離れたメルボルン市内各地からも良く見えた。1915年から1918年にかけてスワン通り側に建設が進んだ。スワン通り側には鋳物製のベランダ回廊があったが、1959年に取りはらわれた。1960年代に時計台のローマ数字が取り除かれて、現在DIMMEYSSTOREの名前が入った。1986年にディミーズは、西側の他店舗を買収してバイロン通りまで拡大した。
ディミーズの1階ではアパレルだけでなく広範囲の商品を販売した。2階は作業場であった。地方のお客にはカタログ販売も行った。不況の時代には価格を引き下げ商品群を絞って販売、第二次大戦後には製造部門を停止、メルボルン有数のディスカウントショップとして有名になった。
ディミーズ会社は、1996年に倒産して買収されたが、、現在でもビクトリア州に20店のディミーズがある。2004年にメルボルンの芸術家Hayden
Dewar に依頼してディミーズの歴史がグリーン通りファサードに描かれている。
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