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 2012年6月07日(木）
ビクトリア時代の街並み
レースコースロード
Racecource Road
ニューマーケット
Newmarket
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map
ニューマーケットは、メルボルンの北西部分にあるサバーブ。あまりなじみがないサバーブであるが、シティからそれほど遠くないこともあり、近年、住居として人気が増している。ビクトリア時代からの２階建ての建物が多く、空が広く青く見える。ニューマーケットは、英国に由来し、競馬と深い関係がある。
撮影データ Canon EOS ５DMarkⅡ 絞り優先AE 評価測光 絞りF9.0 1/400秒 ISO感度
100 露出補正 -1/3 オート JPG レンズ EF 24－70mm f/2.8L USM
2010年12月30日板屋雅博 撮影
 ニューマーケットは、電車で行く場合は、サザンクロス駅からクレイギーバーン(Craigieburn)線で、ノースメルボルン、ケンジントン、ニューマーケットと３つ目の駅になる。サザンクロス駅からは、約１０分で到着する。
トラムで行く場合には、５７番トラムで行く。
シティのエリザベス通りで乗り、ビクトリア市場で西へ折れてノースメルボルンへ行く。エロル通りで、北へ折れてノースメルボルンタウンホールから左折。クインズベリーで右折。アボッツフォードを抜けて、アレキサンダーパレードに出て、左折。更にフレミントン競馬場へ向かうレースコースへ出る。２６番ストップが、ニューマーケットプラザである。トラムだと、２０分以上はかかる。
 ニューマーケットや、隣のケンジントンなどこの界隈は、フレミントン競馬場と深い関係がある。１８３５年にメルボルンやポートランド、ワーナンブールなどに植民が始まってから、主にメルボルンの西部や北部地域は、馬、牛、羊などの牧畜が主な産業であり、メルボルンが最大の消費地であった。大量の家畜が送り込まれ、フッツクレイやマリビノン川の周辺が、屠殺場、食肉処理場として産業が発展した。その反面、ギリシャやイタリア人などの南欧、東欧の低所得移民が集中し、中流以上の移民は、この地区には近寄らなかった。
Macca Halal Meats
ハラルとは、イスラム教の教えによって処理された食肉を売る店。この地域は、中近東などからのイスラム教の移民が多い。
 処理された食肉は、もちろんビクトリア市場に運ばれて、そこからメルボルンの人々の台所や、レストランへと運ばれた。フレミントン競馬場や、ムーニーバレー競馬場が、この地区に作られたのは、同じ理由で、西部、北部で調教された競馬馬が運びやすかったことに関係している。マリビノン川を挟んで、ニューマーケット家畜販売所(Newmarket saleyards)とフッツクレイ側にAngliss肉処理場（meatworks）があった。
ビクトリア時代に建てられた民家。
 フレミントン競馬場の近くは、英国の競馬に由来する名前が多く、ニューマーケットもそのひとつ。英国の重賞Ｇ１レースのひとつギネスステークスは、英国イングランドのニューマーケット競馬場で開催される。
ニューマーケットの前の通りは、レースコース通りだが、左側（西）へ向かうと５００ｍほどでフレミントン競馬場へぶつかる。
競馬場の外周通りは、エプソム通り（Epsom Roadというが、これは、英国のエムソム・ダービーに由来している。
中央は、The National Bank of Australasiaの支店。
現在は、Parish Bargain Shop
302 Racecourse Rd
 エプソム通りを北へ上がっていくと、メルボルンショーグラウンドがある。
ここでは、ロイヤルメルボルンショーが毎年、行われている。現在では、子供向けのお祭りであるが、そもそもは、畜産業や農業の産業品評会であった。農業品評会は、メルボルンに限らず、オーストラリア全土で広く行われている。現在のオーストラリアは、地下資源の輸出が主要産業であるが、かつては農業、畜産業が最大の産業であった。
ロイヤルメルボルンショー
メルボルンショーグラウンズ
 右側に見えるのは、プロジェクトホーム（Public Housing 又は Project Homes）。１９４５年から１９８０年にビクトリア州政府によって建てられた低所得者用のアパート。
４棟ほどが立っている。その向こう側には、都市高速シティ・リンクの入り口があり、シティからメルボルン空港へ行く最短ルート。
プロジェクトホームの手前に白い二階建てのビルが見えるが、その手前には、ウェリントン通り（Wellington
St)があり、そこに歴史的な郵便局ビル、St brendan's Primary Schoolがある。
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