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 1880-89

公共建築物

パークビル

パークビル郵便局 Parkville Post Office

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2016年5月4日(水)
パークビル郵便局 
Parkville Post Office
パークビル Parkville
メルボルン Melbourne
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メルボルン大学から少し西側のロイヤルメルボルン病院側へ行った場所にパークビル郵便局がある。郵便局にゴシック様式が採用された初期の例である。パークビルの住宅街に重厚なゴシック様式が良く似合っている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/2000 F5.0 ISO感度 200 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM 2014年1月14日9:41 板屋雅博撮影


 パークビル郵便局 
Parkville Post Office
住所:59 Fitzgibbon Street PARKVILLE
建築年:1889年
建築様式:ネオゴシック neo-Gothic
設計:SE Brindley and SC Brittingham
ビクトリア植民地公共建築局
建築請負:JG McLean


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  パークビル郵便局と付属事務所(Parkville Post Office and Quarters)は、ビクトリア植民地公共建設局の建築家ブリンドレイ(SE Brindley)とブリティンガム(SC Brittingham)によって設計された。建築は、ビルダーのマクレーン(JG McLean)で1889年に完成した。2階建てでブルーストーンの礎石の上に煉瓦で建設され、多色煉瓦で正面化粧されている。パークビル郵便局はフィッツギボン通り(Fitzgibbon Street)とベイレス通り(Bayles Street)の交差点に位置しており、ファサードもふたつある。それぞれの通りに面したファサードは3つのベイ(部分)に分かれており、中央のベイは他のベイに対して少し浮き出ており、軒下よりも上の部分に欄干がある切り妻屋根を持っている。



 各ベイの開口部は部分的にアーチ形状又は頂上部が点になった部分アーチ形状をしている。詳細部には石材も使われている。軒の部分には煉瓦製突き出し狭間で覆われており、寄棟屋根は薄板スレートで覆われている。窓にはステンドグラスが使われているが、取り壊されたプレストン郵便局から移設されたものである。内部のレイアウトはほとんど建設当時のままであるが、カウンターや作業テーブルなどは取り換えられている。



 パークビル郵便局は、公共建築局が郵便局にゴシック様式を採用した初期の例であり建築史的に貴重である。学校建築ではゴシック様式は採用されていたが、1880年代後半では公共建築物にもゴシックが採用され始めた。同じ年に建設されたフレミントン郵便局は折衷様式であり、ジーロン郵便局はイタリアン様式、ミルデュラ郵便局はクイーンアン様式、ワラックナビール(Warracknabeal)は英国国内様式(English domestic style.)である。パークビル郵便局は、パークビルの土地に相応しく郊外住宅地立地に適応タイプとして設計されている。

フレミントン郵便局

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