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験潮測定所 Tide Gauge House

2020年6月6日(土)
験潮測定所 Tide Gauge House
コモンウェルス公園 Commonwealth Reserve
ウィリアムズタウン Williamstown
メルボルン Melbourne
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1855年に英国から3台の験潮儀が輸入され、1台がウィリアムズタウンのポイント・ジェリブランド岬に1857年に建設された験潮測定所に設置された。オーストラリア水準原点となった。

撮影データ Canon EOS 5DMarkⅡ 絞り優先AE 中央部重点平均測光 絞りF9.0 1/320秒 ISO感度 100 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM 2017年1月19日15:05 板屋雅博 撮影



験潮儀小屋は、ポイント・ジェリブランド岬に1857年に建設され、1855年に英国から輸入された3台の験潮儀の1台が1858年又は60年に設置された。他のふたつは、ポートランド(Portland )とポイントロンズデール岬(Point Lonsdale)に設置された。ポイント・ジェリブランド岬の験潮儀は、ブレークウォーター桟橋(Breakwater Pier)の風下側のブルーストーン石材の建物の中に設置された。
この建物は、囚人の労働によって建設された。
ブルーストーン石材は、フォート・ジェリブランド要塞(Fort Gellibrand)の石切り場で採取された。


  験潮儀は、木製の床の隙間(aperture)を使って操作された。ポイント・ジェリブランド岬とウィリアムズタウンで測量された潮位(Tides)は、オーストラリア水準原点(Australian Height Datum)の起点となった。験潮儀は、継続して測量を続けたが、立地している場所が沈泥して、繰り返し測量が中断された為に1943年に停止された。
験潮測定所は、1955年までブレークウォーター桟橋に残っていたが、1955年にボートハーバーが設置された際に、現在のコモンウェルス公園(Commonwealth Reserve)に移設された。


 
窓は監視官(warders)が囚人を監視する(supervising)為にマスカット銃(muskets)を囚人に向ける(train)為に隙間( loopholed)を開けてある、
験潮測定所は、ネルソンプレイス通りとパーカー通り、コール通りの交差点の近くのCommonwealth Reserve公園内に位置している。五角形の構造できれいにカットされたブルーストーン石材製で、高さ約3m、直径3mである。
 
験潮測定所は、整地(battered base?)に建てられた。験潮測定所の上部構造が残存したが、験潮儀は、取り外された。験潮測定所の屋根部分は、 parapet(建物の屋上やバルコニーの外周部の先端に設けられた低い立ち上がり部分の壁) cornice(壁または柱で支えられた水平材を飾る帯)で覆われている。木製の丸い頂華(finial)がある鉄製の屋根がある。ドアは、金属の門を持ち、隙間を持った窓は金属製格子が取り付けてある。


ポイント・ジェリブランド岬験潮測定所は、オーストラリア水準原点(Australian Height Datum)が定められる前、ビクトリア水準原点であった。験潮測定所は、ウィリアムズタウンがビクトリアで海運の重要地点であったことを象徴している。験潮測定所は、税関行政当局が設置した貴重な歴史遺産である。五角形のブルーストーン石材製験潮測定所は、整地の上に建てられていたが、現在はパネルや面とり(chamfered)をした開口部と滑らかに表面研磨した石材と共に埋まっていると思われる。

  験潮儀は、自動測定式であり、非常に珍しいものである。
クラシカルリバイバル様式の美しい建築物である。

What is a tide gauge?  験潮場(wiki)

海上保安庁海洋情報部 験潮」所

リアルタイム験潮データ

TIDE GAUGE HOUSE Tide Gauge(wiki)

Australian Height Datum

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