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アンザックデー ANZAC DAY 2010

豪州副首相 ジュリア・ギラード Julia Gillard

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2010年4月25日(日)
ジュリア・ギラード Julia Gillard
豪州政府副首相
Deputy Prime Minister of Australia
アンザックデー ANZAC DAY 2010
プリンセス橋 Princes Bridge
メルボルン Melbourne
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今日のメルボルンの天気は、晴れと曇り、小雨を繰り返すメルボルンならではの気候。気温は、17度ほどで肌寒い天候。

撮影データ
Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞りF10.0 1/250秒 ISO感度 1600 AWB 画質圧縮率 JPEG レンズ EF 70-200mm f/2.8L IS USM

 左側:ジョン・ブランビー ビクトリア州首相(労働党)、右側:ビクトリア州総督Dr David de Kretser

ジュリア・ギラードは、現在の労働党政権でケビン・ラッド(Kevin Rudd)首相のNo2である副首相を務める現役、政治家。
明確でわかりやすい弁舌と聡明な回答、美貌でお茶の間の人気を集める。
女性で、副首相になったのは、オーストラリア史上初めて。
選挙区は、ビクトリア州。

  英国ウェールズ出身。48歳。
5歳の時に、両親と共に英国からアデレードへ移住。
1986年、メルボルン大学法学部を卒業し法律事務所で弁護士として勤務。
メルボルン大学時代に、オーストラリア学生組合の幹部となり、労働者運動など左翼組織の幹事長を務める。

1996年から1998年までビクトリア州野党党首ジョン・ブランビーの下で州代表を務める。2007年の総選挙労働党が勝利。2007年12月にケビン・ラッド政権が発足した際に、副首相に就任。同時にスーパー大臣として教育大臣、労働大臣を兼務。
ケビン・ラッド首相を凌ぐ人気。

アンザックデーは、第一次世界大戦の際に、連合軍側に参加した豪州NZ共同軍がトルコのガリポリの戦いの際に、2000名以上の死者を出した戦闘を記念している。
それだけでなく、豪州がこれまで参加してきた全ての戦争での戦死者や参加者を記念する戦争記念日。

オーストラリアの独立以前は、豪州6つの植民地と、ニュージーランドの合計7つの植民地が、英国本国と直接につながっていて、植民地間の横の政治的なつながりは、ほとんど無かった。
現在でもそれぞれの州がかなりの権限を持っている連邦制を取っている。
豪州は、過去、英国、米国が参戦する国際的な戦争にはほとんど参加。
戦争は、州単位ではなく豪州統一軍として戦う。
即ち、海外での戦闘行為を通じて、豪州がひとつの国にまとまってきた。

1月26日のオーストラリアデーは、英国から最初の移民団が入植したことを記念する日。しかしこれは英国の軍隊が囚人を連れてきた日であって、建国の日と呼べるようなものではない。
したがってオーストラリアデーを建国記念日と心に感じる豪州人はほとんど無く、移民の日と云える。
一方で、アンザックデーは、過去、統一豪州として海外で多くの戦死者を出してきており、どこの州の人も共通の強い意識がある。またヨーロッパ、アジア、アフリカ、中近東などの移民の人々もまた豪州軍に参加しており、立派な豪州人。
これ以上に豪州国民であることを意識する日は他にはない。

すなわち、アンザックデーこそが真の建国記念日。
豪州は、世界中からの移民の国。豪州軍は、女王陛下の軍隊。英国、米国が参戦する戦争には、これまでもほとんど参加してきており、またこれからも積極的に参加すると思われる。
祝日やパレードは、各州でバラバラだが、このアンザックデーだけは全オーストラリアで統一して祝典が行われる。

パレードの途中でエンコして停止した車。リラックスしたメルボルンであり、慌てず騒がずのんびりとインタビューが始まった。

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