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オーストラリアオープン2010

クーヨン・クラシック・テニス大会

メルボルン百景トップ

2010年1月16日(日)
クーヨン・クラシック・テニス大会
Kooyong Classic
Kooyong Lawn Tennis Club
クーヨン Kooyonb
メルボルン Melbourne
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昨日のメルボルンは、午前中から夕方までは快晴。気温も25度ほどとテニスを楽しむには最高の天候であった。その後、雲が出始めて日曜日は、曇りで20度と肌寒い天候になった。明日のオーストラリアン・オープン初日は、残念ながら雨模様で、気温も17度とかなり寒い模様。

撮影データ
Canon EOS 40D 絞り優先AE スポット測光 絞りF2.8 1/3200秒 ISO感度 100 AWB  画質圧縮率 JPEG 露出補正 -1/3
レンズ EF70-200mm f/2.8L USM

 ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)
セルビア 世界第3位。フェデラー、ナダルと並び、世界三強のひとり。注目のプレーヤー

オーストラリアン・オープン・テニスの前哨戦として知られるクーヨン・クラシックを取材した。
オーストラリアン・オープンは、現在、メルボルン・パークで行われているが、それ以前の1972年から1987年は、クーヨン・ローン・テニスクラブで行われていた。クーヨン・クラシックは、オーストラリアン・オープンの代替イベントとして、1988年から行われている。クーヨン・クラシックは、かつてのオーストラリアン・オープンの雰囲気を残す貴重な大会だ。世界ランキングトップの選手から8名が招待されて4日間の日程で行われる。
エキジビジョン・マッチであり選手にとっては、オーストラリアン・オープン前の調整。観客にとっては、厳選された世界のトップスターのゲームが手軽に楽しめる。

 オーストラリア期待の星 バーナード・トミック(Bernard Tomic) 世界289位。豪州オープンで2勝すると一気にランクを100位前後に挙げてくる可能性あり。レイトン・ヒューイットの後継者と騒がれている逸材。オーストラリアン・オープンでは、初日、マーガレットコートアリーナの第二試合に登場。

毎年、豪華な出場者で知られているが、今年もノバク・ジョコビッチ、ファン・デルポトロ、JWツォンガ、フェルナンド・ベルダスコ、フェルナンド・ゴンザレスなどが出場した。2009年クーヨン・クラシック優勝のロジャー・フェデラーの出場も期待されたが、カタールなど中近東での連戦により右腕に痛みを感じたことと、家族と休日を取るために、残念ながら出場辞退となった。

 既にオーストラリアン・オープンが始まっており、1月15日(土)にメルボルン・パークで予選鈴木貴男の試合を観戦ちた後、クーヨン・スタディアムへ向かった。
最終日のお目当ては、第一試合のエキジ同僚ビジョン・マッチのバーナード・トミック対ノバク・ジョコビッチ。三位決定戦が出場辞退により流れたために、急きょ組まれたものだ。オーストラリア期待の若手の星、トミックと世界No3の夢の対決が実現した。
第二試合は、決勝戦のJWツォンガ、フェルナンド・ベルダスコ。

 エキジビジョン・マッチ後のノバク・ジョコビッチとバーナード・トミック。オーストラリアン・オープンでもこのシーンを見たい。

午後1時試合開始の30分ほど前にクーヨン・テニス・クラブのメディアセンターに到着。クラブハウスは一般のテニスクラブとは段違いの立派さ。1892年に設立され格式あるテニスクラブで、テニスコートも52面を誇る。
メディアセンターは、世界中からのメディアが集まるオーストラリアン・オープンとは比べるべくもないが、スカッシュコート5面を利用したしっかりしたものだ。メディアは、全部で30名ほどでアジア系は、私と同僚だけ。メディアにも豪華なブッフェ・ランチが提供されている。この点は、クーヨンがオーストラリアンオープンよりかなり上回っている。

クーヨン・テニス・クラブ公式Web

Wikipedia クーヨン・クラシック

クーヨンクラシック公式Web

 JWツォンガ (Jo-Wilfried Tsonga)フランス
世界ランク 10位。オーストラリアン・オープンでは、2試合目にトミー・ハース(世界第18位)、3試合目にロビン・ソダーリング(世界第8位)、4試合目にノバク・ジョコビッチと対戦する。

第一試合は、午後1時に始まった。
カメラマンは、リクライニングチェアに座ってゆっくり撮影。

試合中に、ジョコビッチがファンサービスでおとぼけプレーを演じたのだが、うまくボールをさばき切れなないというプレーがあった。ジョコビッチは、大げさにラケットをボールボーイに渡して、観客席の中に入っていってビールを飲むそぶりをみせた。
もちろん観客にはジョコビッチのユーモアは、おお受けであった。エキジビジョンマッチののんびりした雰囲気が判ってもらえるだろう。

試合は、6−4、3−6、7−5でトミックが勝利。オージーファンは、大満足であった。


 観客もビールや、ワインを片手に、仲間どうしでおしゃべりを楽しみながら、ゆっくりと観戦するのがオージー流のスポーツ観戦の楽しみ方だ。ところでマーキーという言葉をご存じだろうか。これはスポーツイベントの際に企業がテントや個室などを取って、取引先や社員を招待する制度で、オーストラリアン・オープンの会場にもたくさんのマーキーが出現する。招待客だけで、一般客は中には入れない。マーキーに招待されることは、オージーの誇りでありステータスをくすぐる。マーキーで食事をしながら、ワインなどを飲み、そしててスポーツを楽しむ。テニス会場で、少々酔ったオージーを見かけたら、マーキーで飲みすぎたのだろう。

 フェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco )
スペイン 世界第9位
三試合目で、ニコライ・ダビデンコ(世界第6位)、四試合目でロジャー・フェデラー(世界第一位)と対戦予定。

クーヨン・クラシックの決勝戦は、JWツォンガ(世界ランキング10位)対フェルナンド・ベルダスコ(9位)。
試合は、ベルダスコが7−5、6−3でストレート勝ち。

 ベルダスコのバックストロークは、両手打ち。高い位置のボールも、正確に強打する。


試合後のツォンガのコメント。
「今日の試合は、ベルダスコが完璧だったね。彼に脱帽する。2週間後の試合(オーストラリアン・オープン)では僕がもちろん勝つけどね。」
ベルダスコのコメント。(オーストラリアン・オープンの組み合わせについて聞かれて。)「非常に厳しい組み合わせだと思う。グランド・スラムではやさしい組み合わせなどあり得ないし、優勝するためには、どんな相手でもいずれは撃破するしかないからね。」

 試合後のリラックスしたベルダスコとツォンガ。順調に勝ち上がれば、準決勝(セミファイナル)でぶつかる。
その前に、ベルダスコは、ロジャー・フェデラー(1位)とニコライ・ダビデンコ(6位)を、ツォンガは、ノバク・ジョコビッチ(3位)、ロビン・ソダーリング(8位)をそれぞれ破らなければならない。

 クーヨン・クラシック会場のクーヨン・スタジアム。収用人員8500人の会場には、7割ほど6000名ほどの観客が集まった。
最終日は、おとな$55とエキジビジョンマッチにしては決して安い金額ではないが、オージー的な観点からすれば、のんびりとワインを飲みながら世界のトップのテニスを楽しむにはもってこいのイベントだ。


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