2011年1月29日(土)
キム・クライシュテルス Kim Clijsters
女子シングルス決勝
オーストラリアン・オープン Australian Open Tennis
ロッドレーバー・アリーナ メルボルン Melbourne
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2011年オーストラリアンオープンは、ベルギーのキム・クライシュテルスが中国の李娜を3−6、6−3、6−3で破って初優勝して、優勝賞金は220万豪ドル(約1億8千万円)を獲得した。
撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE スポット測光 1/80 絞りF4.0 ISO感度
400 露出補正 +1/3 オート JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM +1.4x
キム・クライシュテルスは、1983年6月生まれの27歳。WTA世界ランキング3位。過去2005年、2009年、2010年に全米オープンで優勝。全米以外では全豪、全仏で3回の準優勝している。実力派。
準優勝した中国の李娜 (リーナ)は、28歳。世界ランク11位。グランドスラムでの優勝は無いがウィンブルドン、全米で3回のベスト8の経験がある。グランドファイナルでの決勝進出は、アジア人としては史上初の快挙。
頑健な体からたたき出す、強いストロークが信条。
キム・クライシュテルスもヨーロッパ勢では知られた強打の持ち主。東西のパワーヒッターの勝負となった。
この試合、先手を取ったのは李娜。
第一セットを3−6と取って李娜、強しの印象を観客に与えた。李娜は、オーソドックスなテニスが持ち味。強くよく伸びるストロークが次々をキム・クライシュテルスのコートに襲い掛かる。強打のキム・クライシュテルスもたじたじとなり、強打を発揮できない。
ほとんど一方的な試合展開となって第一セットは終わった。このまま李娜が強打で押し切るのではないかという不安と期待がロッドレーバーアリーナに走った。
このレベルになると、なかなか一方的な試合にはなりにくいこともあり、中盤が楽しみな展開であった。
第二セットに入ると、キム・クライシュテルスが落ち着きを取り戻した。
2−3と李娜が1ゲームをリードして迎えた中盤に流れが変った。グランドファイナル決勝に初めて出場した李娜が雰囲気に呑まれたかのように、ミスが目立ってきた。こうなるとグランドスラム優勝3回のキム・クライシュテルスが試合巧者ぶりを発揮、持ち前の強打も決まり始めた。4ゲームを一気に連取して第二セットを奪取。
李娜は、第三セットに入っても流れを変えることが、できずに敗れ去った。
李娜は、籤運が良く対戦相手に恵まれた感はあるが、ベスト16で世界8位のビクトリア・アザレンカ、準決勝では、世界No1キャロライン・ウォズニアッキを劇はしている。オーソドックスなテニスだが、相手を圧倒する強いボールを相手コートに叩き込む。
今大会の中で、1−2を争う強打。
これまでは、パワーでヨーロッパ勢には勝てないと思われていた中国だが、逆に強打では優位に立てることを示した点で、李娜の功績は非常に大きい。これで経験を積めば、グランドスラム優勝もそう遠くないと思われる。今大会の準優勝で順位が6位にアップする。ウィンブルドンが早くも期待できる。
優勝のキム・クライシュテルスと李娜。
主な選手の成績
WTA1位 キャロライン・ウォズニアッキ
ベスト4で、李娜に敗退
2位 ベラ・ズボナレワ ベスト4でキム・クライシュテルスに敗れる。
3位 キム・クライシュテルス 優勝
4位 セリーナ・ウィリアムズ 不参加
5位 ビーナス・ウィリアムズ3ラウンド敗退
6位 サマンサ・ストーサー3ラウンド敗退
7位 フランチェスカ・スキアボーネ ベスト8でキャロライン・ウォズニアッキに敗退
8位 エレナ・ヤンコビッチ 2ラウンド敗退
9位 ビクトリア・アザレンカ 4ラウンドで李娜に敗退
10位 ミハイル・ユージニー 3ラウンド敗退
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