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メルボルン カップ  2013

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2013年11月3日(日)
メルボルンカップ観戦&必勝ガイド
メルボルンカップ Melbourne Cup 2013
フレミントン競馬場 Flemington Racecourse
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

国中をストップさせる競馬(Stop the Nation)の愛称を持ち、世界の注目を集める「第153回メルボルン・カップ」(一等賞金360万ドル)は、毎年11月の第一火曜日、今年は11月5日にVic州メルボルン市内のフレミントン競馬場(芝3200メートル、フルゲート24頭)で開催される。
日豪プレス11月号記事

撮影データ Canon EOS 40D シャッター速度優先AE 絞りF7.1 1/2000秒 スポット測光 ISO感度 400 露出補正 太陽光 JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM 2009年10月31日10:46 板屋雅博撮影

メルボルンカップデーは、Vic州では祝日となっているが、これは世界中でもメルボルンカップ以外に例がない。メルボルンカップは単なる競馬ではなく、ファッション、歴史、社交文化などを含んだメルボルン最大のビッグイベントである。子供たちでも馬券を買うことを許される家庭もあるが、メルボルンカップを通して社会を知ることが大切とメルボルンっ子が考えるからだ。近年、豪州成人の約80%がメルボルンカップの馬券を購入したという推定さえあるという。

 
Vic州では毎年10月、11月にスプリングレーシングカーニバルと呼ばれるG1重賞レースが集中して開催される。コーフィールドカップ(10月19日)、ジローンカップ(10月23日)、コックスプレート(10月26日)、ビクトリア・ダービー(11月1日)、メルボルンカップ、オークス(11月7日)、VRCステークス(11月9日)の7戦を主に指す。この3週間に競馬場に足を運ぶ人は延べ50万人にもなり、派手な帽子と華やかファッションの女性が街に溢れ、メルボルンは競馬一色に包まれる。

2012年のメルボルンカップでは5番人気の伏兵グリーンムーン(アイルランド産馬、馬主:ロイド・ウィリアムズ)が直線の一気の伸びで優勝をさらった。英国皇太子が参列され、メルボルンカップはカミラ皇太子妃からグリーンムーンの騎手ブレット・プレブルに手渡された。

今年の一番人気は、アイルランド産馬のフィオレンテ(Fiorente)!! 昨年は2着に甘んじており、今年は満を持しての本命だ。調教師ゲイ・マリー・ウォーターハウスは、シドニー出身の元女優で有名調教師であった父に入門した変わりダネ。豪州競馬界で注目の人物のひとり。

もうひとり注目の調教師がいる昨年の優勝馬グリーンムーンを調教したロバート・ヒックモット(Robert Hickmott)だ。AFLオーストラリアンフットボールの名門メルボルン・デーモンズの元選手。AFLを辞めた後、実家で調教を学び、縁合ってメルボルンの高名な馬主ロイド・ウィリアムズに見出された。ロイド・ウィリアムズは、豪州No1のクラウン・カジノの創設者であり現在でも厳然とした影響力をギャンブル界や豪州の新聞・テレビメディアにも持つ経済界の大物で、メルボルンカップを過去4回、勝ち取っている有名馬主でもある。








10月19日に、メルボルン・カップの前哨戦といわれるコーフィールド・カップ(一着賞金150万ドル)が開催された。コーフィールド競馬場の芝2,400メートルに18頭が出走しフォークナー(Fawkner、騎手:Nicholas Hall)が優勝。
コーフィールドカップとメルボルンカップの両レースで優勝するとカップスダブルと呼ばれ名誉なこととされる。2着には1馬身差でダンディーノ(Dandino)が入った。フォークナーは、馬主ウィリアムズ、調教師ヒックモットのコンビだ。フォークナーは、4番人気であったコーフィールドカップの勝利で、メルボルンカップの上位人気になると見られる。
このコンビでは今年の出走馬上位陣では、メルボルンカップ連覇を狙うグリーンムーン、カップスダブルを狙うフォークナー、マスクド・マーベル(Masked Marvel)、シームーン
(Sea Moon)4頭が出走する。
 
 コーフィールドカップ2着のダンディーノ(騎手:クレイグ・ウィリアムズ(Craig Williams)も見逃せない。昨年は本命視されたクレイグ・ウィリアムズ騎乗のデュナデンだったが、14着と惨敗。クレイグ・ウィリアムズは、2011年、史上初となるコーフィールドカップ、コックスプレート、メルボルンカップの三冠達成を逃している。クレイグ・ウィリアムズは、2011年秋の天皇賞を含み日本の重賞レースで7勝の人気ジョッキーでもある。

ホークスパー(Hawkspur)の人気も高い。
本命であったコーフィールドカップでは7着に終わったが、メルボルンカップで逆転優勝の可能性もある。Puissance De Lune、Voleuse De Coeurs、マウントアトス(Mount Athos)の3頭のアイルランド産馬も好調だ。特にPuissance De Luneは、人気では2−3番手につけており、マウントアトスは昨年のメルボルンカップ5着であり雪辱を狙っている。
この辺りを念頭に置いて、直前のオッズを見比べて勝負しよう。

[ファッション]
メルボルンカップの主役は競馬と同等以上にファッションが重視されている。1965年に世界的にミニスカートが流行したのも、メルボルンカップが発祥の地である。
男女とも正装が基本だが、リラックスしたオージーのこと、色とりどりの大胆なファッションに身を包む。男性でも個人やグループで全身青色や赤色のスーツなど奇抜な正装を楽しんでいる。特に女性の派手なファンション帽子は有名。メルボルンカップ直前には、半額に値下がるので前日などにデパートに行ってみよう。
 
女性用の帽子は、マイヤーをはじめ大手デパートや市内のどこでも買えるが、男性用となると数少ない。メルボルンきっての名門店はフリンダース駅ドーム口隣りにあるシティーハッターズ。もちろんメルボルンカップの公式帽子店である。1910年にフリンダース駅が開業された際に同時に開店したという名店。オーストラリアを代表するブッシュハットであるアクーブラなどこの際、奮発して思い出に残る名品を買ってみよう。City Hatters 211 Flinders Street Tel: 03-9614-3294


メルボルンの老舗デパートマイヤーが開催するファッション・コンテストは、豪州ファッション界の最高峰でもある。全国各州で予選を行うが、Vic州ではダービーなどで予選を行い、優勝は、オークスデー(11月9日)に決定する。家族、ジュニア、シニアのそれぞれ男女の部門がある。
ファッションコンテストは、カップデーの11時半からレース場内に設けられたマイヤーのブースで行われる。プロ部門とアマ部門に分かれるが、華やかなファッションと奇抜な帽子に圧倒される。

[バラとメルボルンカップ]
フレミントン競技場の芝生や生垣はこの日のために、正に完璧に仕上げられる。その中でも注目はバラの花。巨額の費用と数十名の専属ガーディナーの努力によって数万本のバラが咲き乱れる。世界中のバラ約200種類以上がベストな状態に仕上げられる。メルボルンカップは黄色のバラ、オークスデー(女性の日:牝馬戦)はピンクのバラ、VRCステークスは赤いバラなどに特徴付けられ、このバラの色が女性のファッションにも連動している。


 [レース]
メルボルン・カップデーにはメルボルン・カップを含め10レースが行われる。第1レースは
午前10時20分から。メルボルン・カップは第8レースで午後3時に出走。
 第6レースではトヨタがスポンサーしている「レクサス・ハイブリッド・プレート(賞金総額15万ドル)」が行われる。第4レースくらいから馬券を買って腕試しをしてみるとコツが呑み込める。
 一般観客席(芝生席)には、臨時馬券売り場が設けてあるので、馬券の買い方がわからない場合は、売り場のおじさんと相談してみると面白い。複勝(Place)は当たる確率が高いのでこれを数レース試してみるのがお勧め。メルボルンには競馬専門新聞は無いが、当日朝のThe Age紙又はHerald Sunには特集ページが組んであるので最新情報を入手できる。


[メルボルンカップへはお洒落して行こう!!]
メルボルンカップは、メルボルン最大のお祭り。早朝から人々が競馬場へ着飾ってして出かける。一般入場者にはドレスコードはないが、正装に準じる服装が主催者から求められている。着物や浴衣すがたの日本人も最近は増えている。

[交通]
大半の観客は電車を利用する。フリンダース駅(8番、9番ホーム)は、9時頃から普段ではみられない混雑となるので、できるだけ午前中の早い時間に出発しよう。11時を過ぎると大混雑となる。サザンクロス駅(14番ホーム)にも停車するが既に列車は超満員である。トラムは、エリザベス通りとフリンダース駅から57番トラム。



[メルボルンカップへはお洒落して行こう!!]
メルボルンカップは、メルボルン最大のお祭り。早朝から人々が競馬場へ着飾ってして出かける。一般入場者にはドレスコードはないが、正装に準じる服装が主催者から求められている。着物や浴衣すがたの日本人も最近は増えている。

[交通]
大半の観客は電車を利用する。フリンダース駅(8番、9番ホーム)は、9時頃から普段ではみられない混雑となるので、できるだけ午前中の早い時間に出発しよう。11時を過ぎると大混雑となる。サザンクロス駅(14番ホーム)にも停車するが既に列車は超満員である。トラムは、エリザベス通りとフリンダース駅から57番トラム。



[アドバイス]
一般入場券($74)は、必ず前日までにネットやフェデレーションスクエアの特設売り場、フリンダース駅、サザンクロス駅などで購入しておくこと。当日の発売は競馬場でも購入できないし、そもそもフレミントン駅では、入場券がないと駅から外へ出られない。会場へはアルコール飲料や危険物は持ち込めない。会場でアルコール飲料を買う場合には免許証などの証明書を見せてリストバンドを入手すること。

会場に着いたら、まずレースコースの直ぐ前に陣取ることがコツ。メルボルンカップ会場は大きなパーティ会場と化しており、思い思いに芝生の上に場所を陣取ってパーティを始めている。昼過ぎにはレースコース前の良い場所は塞がってしまうので、午前中の早い時間に場所を確保すること。開場は午前8時半。
家族連れのエリアもあり、子供たちも楽しめる施設もある。身障者も入場可能。アルコール禁止区域なので安心して楽しめる。ただし当日は大混雑しているので事前に良くチェックが必要。

■馬券購入ガイド
競馬場、TAB、フェデレーションスクエア特設馬券売り場、クラウンカジノ、ネットなどいろんな方法で馬券は買える。

●Win(単勝)…1着の馬を当てる
フィオレンテ、ダンディーノ、ホークスパーなどでオッズが低く配当が高い場合は買ってみよう。アイルランド産馬、クレイグ・ウィリアムズなどを集中して買うのも一手。

●Place(複勝)…3着までに入る馬を当てる。
これもオッズが低く配当が高い馬がお勧め。グリーンムーン、フィオレンテ、Puissance De Luneなど。

●Each Way(単勝と複勝の組み合わせ)…1着の馬を当て、かつ3着までに入る馬を当てる

●Quinellas(馬連複)…1着、2着を順不同で当てる。フィオレンテ、Puissance De Luneなどを軸としてダンディーノ、ホークスパー、マウントアトスなどの流し買い。高配当かつ当たる可能性もそれなりに高いので、お薦め。

●Trifectas(3連単)…1着、2着、3着を着順通りに当てる。超高額配当であり、お遊びで数枚買ってみるのも面白い。昨年は1$の馬券に対して約$46,000の配当!!

●Carnival combo…メルボルンカップで開発された新馬券。TrifectasとEach Wayを組み合わせたもので、4頭の馬を選ぶ。1馬券$20


 
■Melbourne Cup
会場:Flemington Racecourse(400 Epsom Rd., Flemington VIC)
日程:11月5日(火)3PM出走
Web: www.melbournecup.com





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