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ヤラ川B

キング通りブリッジ橋 Kng Street Bridge

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2014年2月9日(日)
キング通りブリッジ橋
Kng Street Bridge
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map(航空写真)

メルボルン市内を流れるヤラ川にはたくさんの橋がかかっている。市内のキング通りの延長にあるキング橋はその中心的な橋のひとつである。

撮影データ Canon EOS 5D シャッター速度優先優先AE 評価測光 絞り 5.0 1/250秒 ISO感度200 露出補正 オート JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2014年1月12日 18:05

 ヤラ川の橋の中でメルボルンの市内(CBD)の中心部の通りにかかる橋は、プリンセス橋(スワンストン通り)、クイーン橋(クイーン通り)、キング橋(キング通り)、スペンサー橋(スペンサー通り)の4つである。その中で郊外へ向かって伸びる大動脈は、スワンストン通り-セントキルダ通り-ネピアンハイウェイとキング通りーダンデノン通りの2本である。キング通りの特徴は、クラウンカジノコンプレックスの中を突き抜けて行くこと。
フリンダース通りを超せば、直ぐに都心のビジネスブロックに直結していることである。
他の橋は、地上レベルであるが、キング橋はクラウンカジノコンプレックスを通して高架のストリートとして南へ向かう。

 キング橋は、州道路公団(Country Roads Board)のもと、1959年にユタ・オーストラリア会社(Utah Australia Ltd.)によって設計され、1961年4月12日に建設が完成した。橋桁間の長さは、最大49mの長さである。
しかし完成の翌年である1962年7月10日、47トンの重量を積んだトレーラーがキング橋を通過した際に、橋桁の1本が脱落すると云う事故が発生した。47トンの重量は橋の重量制限以内の重さであった。調査委員会は、メルボルンの非常に寒い日に起こる脆性破壊により橋の一部が崩壊したと発表した。橋げたの崩壊の原因は溶接個所に亀裂が入ったことが直接の原因と特定した。建設労働者が低合金鋼鉄の溶接に慣れてなかったことも影響している。鋼材は、炭素含有量が高いものであり熟練工でも難しい作業であった。


キング橋には歩道が左右に設置されている。
シティ側正面にはリアルトタワーが見える。

 キング橋は、8レーン(片側4レーン))で建設された。中央の各方向の2レーンはクラウンカジノの先で南へ伸びるキングウウェイに繋がっている。

州道路公団(Country Roads Board:CRB)は、1913年にビクトリア州の道路の建設と維持管理を目的に設立された。同様の団体にメルボルン首都圏建設局(Melbourne and Metropolitan Board of Works )がある。建設局は、1891年に水道システムの監督局として設立され、上水道、下水道、ハイウェイ、橋の管理などを目的としていた。1974年に道路と橋に関しては、CRBに一本化されたが、1983年に廃止され、道路建設公団(Road Construction Authority)が引き継いだ。道路建設公団は、現在も存続しており、一般にはVicRoadsと呼ばれている。

Vic Roads公式web

 キング橋の北詰めの西側、現在、バットマン公園とノースバンクプレイスビルがある場所には、かつてメルボルンの魚介類を一手に卸売販売するメルボルン魚市場(Melbourne Fish Market)があった。1890年に建設され、中央に印象的な時計台を持つ巨大で美しい建物であったが、1956年のメルボルンオリンピックの際に取り壊された。




 ヤラ川にかかる市内の主な橋 東側から
プリンセス橋
フットブリッジ
Sandridge Bridge
クイーンズ橋
King Street Bridge
スペンサー橋
Seafarers Bridge
Charles Grimes Bridge




 メルボルン魚介類卸売市場は、フリンダース通りに面して広大な建物であった。
中央部の時計台が目を引く。



 

 

 現在のエンタープライズ公園、バットマン公園の場所まで魚市場が大きく張り出しているのがわかる。

ノースバンクプレイス

バットマン公園トップ

エンタープライズ公園

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