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ホドル橋 Hoddle Bridge

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2017年7月2日(日)
ホドル橋 Hoddle Bridge
ヤラ川 Yarra River
メルボルン Melbourne
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1920年代の自動車の時代になり、メルボルンの数少ない橋に大きな加重がかかり、新橋の建設が計画されたが、政治や予算などの制約があった。1912年に設立されたビクトリア州道路建設公団(Country Roads Board )が架橋を推進した。 1933年に道路建設公団借入法((Country Roads Board Act 1933)が成立して首都圏の端の整備の資金計画が決定した。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/400 F7.1 ISO感度 100 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2017年1月18日18:53 板屋雅博撮影

ホドルブリッジ橋は、アーチ橋(アーチ構造を使って荷重を支える橋)でリッチモンドとサウスヤラを結ぶヤラ川に架かる橋である。4車線と狭い歩行者道路を持つパントロードがその上を走る。連続する強化コンクリート製Tビーム構造で4つの橋げたと5つのアーチを持っており、コンクリート製クロスビーム(横架材)で結合させている。
ホドルブリッジ橋は、メルボルン初期の功労者ロバート・ホドル(Robert Hoddle)に由来する。もともとこの場所には、パント渡し舟があったが、その後、木製の橋があったが、現在の橋はそれを架け替えたものである。


Wikipedia

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eMelbourne (メルボルンの橋の建設経過)

 ホドル橋は、1937年から1938年にかけて、メルボルン市行政当局との協調のもとで、ビクトリア州道路建設公団(Country Roads Board )によって78000ポンドの資金で設計、建設された。1938年12月22日にアルバード・ダンスタン(Albert Dunstan)ビクトリア州首相のテープカットでオープンした。設計は、建築家でエンジニアのHughesとOrmeのチームであった。
鋼鉄製の照明用柱、照明器具、道路表面舗装、交通信号機など数多くの最新技術を取り入れた。
メルボルン初期の時代に、リッチモンドとサウスヤラは大いに発展し、1850年代に渡し船での交通が始まった。

1938年に現在のホドル橋が開通したことによりパントロードとホドルロードが格段に便利になり、メルボルンの南北の通行が重要な路線として確立された。


 建築的にも重要なものである。水平方向に、狭い道路幅を持ち、垂直方向には流線型をしたコンクリート製柱を持つ非常に美しいデザインをしている。いわゆるアールデコ様式の装飾である。ヤラ川の流れ方向に対して45度の傾斜角を保っている。
橋の両側のデッキ部の上に、下部が太く上部が細いコンクリート製柱がそれぞれ5本立っているが、最上部にアールデコ様式の装飾が施されたビクトリア調の鋳物製ランプが設置してある。
ホドル橋には幾何学的な文様を持った鋼鉄製レールがコンクリート製柱の間に設置してある。
サウスヤラ川の南エントランスは、端側をどっしりした五角形の橋脚が摂津された外側に湾曲した壁で区切られている。北側にも同様の湾曲した壁があったが、上の通るモナッシュハイウェイの橋脚の建設のために撤去された。
現在のホドル橋は、1938年の建設から実質的に当時のままの状況である。

 ホドル橋は、エミュルックス(Emulux)と云うブランドの特殊塗料を塗装して見栄えを良くした最初の橋である。ホドル橋は、良い話ばかりでなかった。1939年には多くの自動車がホドル橋を通過してビクトリア通りへ入っていって、違法駐車などの為に交通事故も多発して、歩行者の死亡者も多発した。

強化コンクリート製の橋としては新チャーチストリート橋(1923年)、スペンサーストリート橋(1929−1930年)、マクロバートソン橋(1934年)に続くものであった。

中央部のサイロは、
リッチモンドモルティング

 ホドル橋 Hoddle Bridge
場所:ヤラ川
建築年:1937年ー1938年
建築家:HughesとOrme
建築様式:アールデコ (装飾)

道路建設公団借入法が成立して最初の橋は、マリビノン川にかかるリンチ橋(Lynch's Bridge 1936年ー1937年)であり、次がホドル橋であった。
リンチ橋は、最新の技術である溶接鋼鉄橋げたと強化コンクリート製デッキを使用している。
ホドル橋は、117時間で一度に成形した一体コンクリート製上部構造のモジュールを使用している。

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