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最新トピックスfromオーストラリア 

Aussie Press 10月号:8月14日締切

タイトル:

次世代を目指すオーストラリアのキッズ育成


サマンサ・ストーサーが世界ランクトップ10に入るようになり、やっと復活の兆しが出てきたオーストラリア・テニス。 年間グランドスラム達成者をふたりだし、1960年代には、世界に君臨したオーストラリアテニスも現在では世界ランキング上位には、ストーサーとレイトン・ヒューイットだけどいうお寒い状況だ。
オーストラリア・テニス連盟の組織に問題がある点は、以前にしたが、手をこまねいているだけでは、もちろんない。むしろ新聞などマスコミからは、次世代の選手育成策を厳しく指摘されている。

最新トピックスfromオーストラリア 
Aussie Press (10月号:8月10日締切)
タイトル:
次世代を目指すオーストラリアのキッズ育成
サマンサ・ストーサーが世界ランクトップ10に入るようになり、やっと復活の兆しが出てきたオーストラリア・テニス。 年間グランドスラム達成者を2名傑出し、1960年代には、世界に君臨したオーストラリアテニスも現在では世界ランキング上位には、ストーサーとレイトン・ヒューイットだけどいうお寒い状況だ。今回は、キッズの育成に焦点を当てた。
オーストラリア・テニス連盟の組織に問題がある点は、以前にしたが、手をこまねいているだけでは、もちろんない。むしろ新聞などマスコミからは、次世代の選手育成策を厳しく指摘されている。昨年、デビスカップでオーストラリアの<

現在のオーストラリア
最近のデビスカップランキングでは、オーストラリアは、21位。フェドカップでは、7位となっている。ちなみに日本は、それぞれ29位、20位。テニス・オーストラリアのジェフ・ポラード会長は、10位以内の定着を目指すと表明している。女子は、サマンサ・ストーサーの活躍もあって達成できているが、男子はまだ道のりは遠い。ただし明るい兆しも出ている。
ジュニア・デビスカップでは、2007年と2009年に優勝。ジュニア・フェド・カップでは2007年に優勝している。レイトン・ヒューイットの後継者と目されるオーストラリア期待の星バーナード・トミックは、2007年の優勝メンバー。

キッズテニスの育成は、テニス・オーストラリアが主体
オーストラリアのテニスは、地域に根ざすクラブ・チームと統括するテニス・オーストラリアで成り立っているが、キッズ・テニスも例外ではない。テニス・オーストラリアは、5歳から12歳の子供たちにテニスの楽しさを教えるプログラム(MLC Hot Shots)を全オーストラリアに展開している。オーストラリアでは何事も楽しいというのが物事の基本であり、キッズ・テニスも同じ。子供用のコート、低圧のボール、小型のラケットなどが子供たち専用の道具が開発されている。サーブ、ラリー、スコアリングなども子供たちがなじみ易いシステムが作られている。レベルによって赤クラス(初心者)、オレンジクラス(中級)、緑クラス(上級)の3段階に分かれる。それぞれの段階で、ボールの空気圧や、コートの大きさが違うので、無理なく取り組める。初心者の段階では、ボールのスピードはゆっくりなので、余裕を持ってボールを打つことが出来るし、狭いコートなので走る距離も少ない。
赤クラス(5−8歳)ラケットサイズ(21-23インチ)、空気圧(25%)、コートサイズ(3mx8mと6mx11m)
オレンジクラス(8−10歳)ラケットサイズ(23-25インチ)、空気圧(50%)、コートサイズ(8mx18m)
緑クラス(10−12歳):ラケットサイズ(25-27インチ)、空気圧(75%)、コートサイズ(フルサイズ)
上記の標準3クラスの他に、4歳以下の幼児用に青クラスもある。
キッズ上級クラスの緑クラスを卒業すると晴れておとなと同じ規格のコートやボールを使うジュニアレベルへ進むことになる。
ここで重要なのは、オーストラリア全土で同じシステムが採用されている点。例えばメルボルンでオレンジクラスにいた子供は、シドニーでもブリスベンでもオレンジクラスに編入することが出来る。また地方大会などの運営も全てこのレベルを基準にして行われる。

全国のキッズクラブ
オーストラリアには、1000ほどの地域テニスクラブがあり、そのほぼ全てがテニス・オーストラリアに所属している。MLCプログラムは、そのほとんどが採用している。キッズを養成しないとクラブの将来の命運は絶たれることは明らかだからだ。ビクトリア州203箇所、NSW州146箇所、クインズランド州173箇所、南オーストラリア州74箇所、西オーストラリア州70箇所、タスマニア州19箇所、ノーザンテリトリー4箇所、首都キャンベラ19箇所、合計708箇所。全国の全てのクラブが同じシステムを採用している効果は非常に大きいことは明らか。全ての参加クラブは、テニス・オーストラリアで連絡先を知ることができる。これまでは、学校のテニスクラブは、MLCプログラムに参加してこなかったが、現在では多くの学校が参加を始めている。

キッズの大会
各クラブや地区で



キッズ・プログラムの指導員
実はキッズ・プログラムの全国統一には隠れたメリットがある。
コーチ、指導員などの研修も州単位、国単位で実施できるし、人材の移動もスムーズに行われる。
指導員養成プログラムもテニス・オーストラリアで統一して行われている。
その募集要綱の最初に書かれているのは、『世界チャンピオンを育てる』と目標が明示されている。
指導員のレベルもクラス分けされている。各州の指導員の採用も州単位で一括して行われる。
募集状況は、いつでも簡単にインターネットで調べることが出来る。例えば2010年8月現在で、ビクトリア州では7つのクラブでヘッド・コーチを、8つのクラブでアシスタント・コーチを募集している。
その結果、上級レベルのコーチは、どの州へ行っても比較的簡単にコーチの職に着くことができる。
トップクラスの指導員にもランキングがある。男女別に全豪トップ15名の指導員の名前が発表されている。
指導能力は、試験によってレベル分けされ、それは収入に直結するので指導員もまた必死にがんばるシステムとなっている。トップクラスの指導員だけが、世界チャンピオンを作り出すことが出来る。

オーストラリアン・オープンのボール・キッズに!!
12歳から15歳の子供は、オーストラリアン・オープンなどの国際トーナメントのボール・キッズに成れる特典もある。世界のトッププレーヤーを間近で見ることは、子供たちの大きなモティベーションとなる。

目標は世界チャンピオンの育成
キッズプログラムの究極の目的は、世界チャンピオンを育てることにある。それを理解して全国的に実施しているオーストラリアの復権の日は近い。



61 60 Date Krumm, Kimiko 28/09/70 JPN 1054 18
90 87 Morita, Ayumi 11/03/90 JPN 737 26
30 Hewitt, Lleyton (AUS) 1,385 0 23
93 Luczak, Peter (AUS) 569 -12 33
5 5 Stosur, Samantha 30/03/84 AUS 4890 20
70 69 Rodionova, Anastasia 12/05/82 AUS 969 30
77 76 Groth, Jarmila 26/04/87 AUS 889 19
89 86 Molik, Alicia 27/01/81 AUS 756 22

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