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2024年3月18日(月)
ディミィーズ (responsive)
Dimmeys Store and Clock Tower
スワン通り Swan Street
クレモ−ン Cremorne リッチモンド
メルボルン Melbourne 
この場所の地図 Google Map

ディミィーズは、著名な建築家兄トンプキンス兄弟(H W & F B Tompkins)が設計し、1907年から18年にかけて段階的に建設され、1986年に拡張建設された。

撮影データ 撮影データ iPhone 14
絞りF2.4 1/508秒 ISO感度 32 
2024年1月16日12:35 板屋雅博 撮影


  以前は、1878年にジョセフ・ブリテン(Joseph Britten)を施主とするスワン通りとグリーン通りの交差点に建つ2階建ての洋装店であった。ブリテン家族は1853年からこの場所で洋装店(drapery)を営んでいた。ブリテンの洋装店は、やはりマリーボロー(Maryborough)で洋装店を営むDimelow & Gaylardによって1898年に買収された。1904年にはジョン・ジェフリー(John Jeffery)によって買収された。John Jefferyは、その頃(by-then)、ディミーズ(Dimmeys)と呼ばれていた。

  当初の建物は、1906年に火災で焼失し、1907年に鋼鉄フレームの建物をトンプキンス兄弟の設計、施工は Robert McDonaldによって建設された。
1878年建築当時のスワン通りに面した狭いファサードとグリーン通りに面した新しいアメリカンロマネスクのファサードがあった。ジェフリーは、1910年に再建計画をスタートし、店舗をグリーン通りのファサードを同じ様式で西側へ拡張や時計塔の建設を始めた。また店舗の名前をディミーズ・モデルストアーズ(Dimmeys Model Stores)に変更した。これはディミーズの高いファッション性のステータスを反映していた。




 タワーの頂上にある球体は、赤いガラス(ruby glass)で覆われており、そこにはDimmeysと書かれていた。赤いガラスは、1939年に銅製に替えられた。内部に電灯が灯され、数マイル先からも見えた。ディミーズ店舗は、1915年と18年にも拡張され、その際に、1878年のブリテンの正面ファサードを取り換えた。この時、統一されたファサードをは、スワン通りに沿って39m、グリーン通りに沿って67mとなった。





 ディミーズは、1階で幅広い商品を販売していて、2階は作業場と地域の顧客へのカタログ販売の郵送施設となっていた。不況期には高品質の商品を価格を抑えた販売に焦点を置いた。戦後の時期には商品の製造を中止し、メルボルンで最も有名なディスカウント品店となった。



  鋳物製ベランダがスワン通り沿いにあったが、1959年に取り払われた。1960年代には時計台のローマ式数字がDIMMEYSSTOREに替えられた。内部の鉄製柱の周りの被覆、木製サービスカウンター、当初からの空気式キャッシュシステム(pneumatic cash syste)が撤去された。ディスプレーウィンドウの周りの歩道も1970年に撤去された。1986年にディミーズは西側の店舗を購入してバイロン通りまで同様の様式にて店舗ビルを広げた。
1996年にディミーズ社は、倒産して売却されたが、ビクトリア州には20のディミーズ店舗が残った。
2004年に地元のアーティストHayden Dewarがグリーン通り沿いのファサードに1853年からのビクトリアでのディミーズ店舗の歴史を描いた。


 ディミーズは、2階建て煉瓦製アメリカンロマネスク様式の建物である。ロマネスク様式の円形アーチが窓が2階部分のスワン通りとグリーン通りに面した長い正面ファサードにあるのが特徴である。一番の特徴は、4階部分にある時計塔で地元のランドマークビルである。時計塔の4面にはかつてローマ数字が記入していたが、現在は DIMMEYS STOREの文字が代わりに記入されている。DIMMEYSの名前は、すぐ下の4つのバルコニーにペンキで記入されている。


 塔のトップ部分はドーム球体になっている。時計面の上にある装飾アーチに支持されており、大きな銅製の球体を支えている。スワン通り側には片持ち式ベランダ(cantilevered verandah)が通りの上部にある。鋳物製ベランダは1986年に店舗の西側の煉瓦壁に付け加えられた。1階部分では大きな近代的な平板ガラスは当初のディスプレーケースに置き換えられた。スワン通りのファサードと時計塔は着色されている。


 ディミーズは、時計塔によってメルボルンの良く知られたランドマークビルである。1997年にジエイジ紙はディミーズをメルボルンの著名な場所として第一位に序列している。メルボルンの近郊サバーブでは多くの大型デパートが1890年代の不況期から第一次大戦前までに作られたが、ディミーズはその重要なデパートであった。かつてはファッショナブルなデパートメントストアであったが、その後20世紀に入りメルボルンの近郊サバーブの財政的な変化からディスカウントストアへ変転した。

 Dimmeys Store and Clock Tower
旧名:Dimelow & Gaylard
住所:140-160 Swan Street クレモ−ン Cremorne リッチモンド
建設:1907−1918
建設用途:デパート
現在:デパート、専門店、アパート
建設期:エドワーディアン
建設様式:ロマネスク、アールデコ
建築家:H.W & F.B Tompkins
建築:Robert McDonald

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