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テニス

2013豪州オープン

ロジャー・フェデラー Roger Federer

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2013年2月3日(日)
ロジャー・フェデラー
Roger Federer
Australian Open Tennis
メルボルンパーク Melbourne Park
メルボルン
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ロジャー・フェデラーは、準決勝でアンディマレーにフルセットの末、敗れた。4強の中では少し体力的な衰えが指摘されているがテニス界の王者の貫録は変わらない。フェデラーがグランドスラムで見られるのもそう長くはない。史上最高の王者のプレーには気品が漂う。

撮影データ Canon EOS 1D MarkV マニュアル露出 スポット測光 1/1000 オートF2.8 ISO感度 800 露出補正 JPG レンズ EF 70-200mm f/2.8L USM
2013年1月19日17:10 板屋雅博撮影

 試合会場の大画面に大会スポンサーであるスイスの高級時計会社ロレックスのコマーシャルが流れる。ロレックスを付けて登場するのはロジャーフェデラー(スイス)。一流スター選手がそろうグランドスラムの中でも男子で一番、ロレックスが似合うのはやはりロジャーフェデラー。本人が戦う会場でロレックスCMが流れると独特の盛り上がりが会場に広がる。貫録あるフェデラーのプレーには王者のオーラが漂う。
フェデラーの試合には、カメラマンの立場から言うと面白みがない。たぶん観客からも同じだろう。
同じ角度でラケットを振り続ける。オールラウンドプレーヤーだが、常に同じように体の位置をボールに合わせる。だから同じ角度でラケットを振ることができる。
これはフェデラーが非凡な才能を持っており、相手の強打に振り回されることが少ないからである。


  ただしこれは相手が4強以外の場合である。しかし今年の全豪オープンでは、これまでほとんど相手にしなかったジョー・ウィルフリード・ツォンガに順々決勝で大苦戦。
7−6、4−6、7−6、3−6、6−3でやっとのことで振り切った。
準決勝では、アンディマレーにやはりフルセットの末、競い負けている。
4−6、7−6、3−6、7−6、2−6。取った2セットもタイブレークの末だ。このレベルになると決勝や、準決勝でフルセットまで戦うと次の試合に疲れが残り勝てる可能性は少なくなる。実力が紙一重であるからだ。同じことはアンディマレーにも云える。フェデラーとフルセットマッチの疲れがノバク・ジョコビッチとの決勝に残った。更にジョコビッチは第一シードであり、初日に試合がスタートし、決勝を中二日で迎えられる。フルセットを戦い、中1日のアンディマレーには圧倒的な差が生まれる。テニスが順位戦であるのは明らかだ。

 1回戦 B・パイユ(フランス)、2回戦ニコライダビデンコ(ロシア)、3回戦バーナードトミック(豪州)、ミロス・ラオニック(スイス)と危なげなく3セットのストレート勝ち。
さすがはフェデラーだと観客を納得させた。
フェデラーは、昨年ウィンブルドンで優勝。グランドスラムで過去17回の優勝を重ねている。これは史上最高の回数。第2位は、ピートサンプラスの14回。現役では、ラファエルナダルの11回4位が次に来る。ジョコビッチはまだ6回。フェデラーを抜く選手は、今後、長い間、現れないであろう。王者フェデラーの試合が見られるのも今年か来年か。直ぐに衰えるとは思えないが、下位の選手にやぶれ4強の座から下がると引退が早まるのは確実。ラファエルナダルが完全復帰するとますます優勝からは遠くなる。

  今年、フェデラーをコートサイドから撮影できたことは幸せであった。

■Australian Open
会場:Melbourne&Olympic Park Trust, Batman Ave.,Melbourne VIC
日程:1月14日(月)?27日(日)
Web: australianopen.com


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