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ロイヤル・オーストラリアン外科カレッジ(RACS)

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2012年10月2日(火)
ロイヤル豪州外科大学(RACS)
ロイヤル・オーストラリアン外科カレッジ
Royal Australian College of Surgeons
スプリング通り Spring Street
メルボルン Melbourne
この場所の地図 Google Map

スプリング通りをカールトンガーデンに向かって行くとロンズデール通りとの交差点近くに独特の格調たかいクラシカルな建物があるが、これがロイヤル豪州外科大学である。オーストラリア外科医学の最高峰と云われている。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り速度優先AE 評価測光 絞り 4.0 1/400秒 ISO感度100 露出補正 -2/3 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2010年12月16日 


  ロイヤル・オーストラリアン外科カレッジ
Royal Australian College of Surgeons
住所:250 -290 Spring Street
建築:1934年
建築家:Leighton Irwin & Roy Stephenson
建築期:両大戦期 Iterwar
建築様式:ストリプト・クラシカル、ネオギリシャ
建築目的:教育、大学
現在の用途:教育、大学

オープンハウス2012

ストリプト・クラシカル様式は、1930年代に始まったモダニズムの中の新古典派のひとつ。平坦な壁を持ち、石や陶器など伝統的な材料使うのが特徴。メルボルンではほとんどなくこのRACSのみ。

Walking Melbourne

VHR ビクトリア州遺産 H0870

 この建物は、スプリング通り、ニコルソン通り、ロンズデール通りに囲まれた三角形の場所に立っている。
この三角形の場所は、メルボルンの初期の時代1852年にビクトリア植民地教育委員会の用地として確保されたもの。1854年から1856年にかけて植民地のモデル学校が建設された。学校の建築デザインは、 GPOの西側ファサードを設計したArthur E Johnson。

GPO 西側ファサード

このモデル学校は、1933年までに使命を終えて解体されている。

RACSは、ネオギリシャ様式にて1934年にLeighton Irwin & Roy Stephensonにより設計され、 J.C. Taylor によって建設された。1935年にRACS本部としてオープンした。1937年には、ビクトリア州建築協会賞を受賞している。
 
 RACS本校は、基壇に砂岩を使用し、構造材には茶色のレンガを使っている。
正面のファサードのギリシャ風の玄関は、メルボルンの著名な医者であるSir A E Rowden Whiteの寄付によるもの。パビリオン風のデザインは、全面のガーデンと会わせている。東西の棟は、1969年に増設されている。
森林風景の泉は、オーストラリアの彫刻家 Stephen Walker の作品。銅鋳物の泉は、中庭に置かれている。

RACSは、1927年に設立され、オーストラリアとNZの外科医を育てる1927年に設立された大学で、メルボルンに本部がある。特に外科の標準規格化教育と実習に力を入れている。
RACSは、オーストラリア政府の学校ではなく、私立であり、非営利大学である。その独立性は、時として政府と衝突することもあるほど。大学の運営費用は、学生と卒業生によって賄われている。

 主な外科分野
1.心臓外科 Cardiothoracic surgery
2.一般外科 General surgery
3.神経外科 Neurosurgery
4.整形外科 Orthopaedic surgery
5.耳鼻咽喉外科 Otolaryngology head and neck surgery
6.小児外科 Paediatric surgery
7.形成外科、学形成外科 Plastic and reconstructive surgery
8.泌尿器外科 Urology
9.血管外科 Vascular surgery

Royal Australian College of Surgeons

左側のアパートは、筆者が最初にメルボルンに着いた2002年に1年間住んでいたアパート。右端側の14階(上から4階目)に見える。

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