シティ案内

今日の一枚へ

ベンディゴ

ベンディゴのトラム

メルボルン百景トップ

2010年8月16日(月)
ベンディゴのトラム Trams in Bendigo
ベンディゴ Bendigo
ビクトリア Victoria
この場所の地図Google Map

オーストラリアのトラムは、メルボルンでは現在も市内交通の主役として活躍しているが、メルボルンを除くとアデレードで1路線が運用されているに過ぎない。ベンディゴのトラムは、観光用として運用されている。

撮影データ Canon EOS 5D MarkUマニュアル露出 スポット測光 絞りF5.6 1/1250秒 ISO感度 200 露出補正 AWB JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM

 ベンディゴに市内電車トラムが導入されたのは、1890年。動力は、バッテリー電源を使ってモーターを回す電気モーター駆動式トラム。メルボルンのトラムは、1885年にスタートしているが、市内6か所に設けられた工場(エンジンハウス)で、石炭火力で水蒸気を発生させレシプロエンジンを動かして、ケーブルを回すケーブル駆動方式。ベンディゴの方式の方がかなり近代的な方式であった。しかしながらベンディゴの市内は、かなり坂が多く、また当時のバッテリーの性能は非常に低かったので、登り坂の途中でトラムが動かなくなってしまうことが頻発した。結局、開始後、わずか3カ月でバッテリー駆動式のトラムシステムは廃止となった。

 2年後の1892年にベンディゴでは蒸気機関車式のトラムを導入した。アメリカのボールドウィン(Baldwin)社製蒸気機関車を先頭にしてトラムを引っ張る方式であった。蒸気機関式のトラムは、1879年にシドニーで最初に導入されたものでかなりの成功を収めていた。しかし蒸気機関車は、パワーとスピードはあるもののかなりの大型であり、かつ黒煙を上げて走るのでとても市内のトラム用としては快適な乗り物ではなかった。メルボルンでは最後まで導入されることはなかった。ベンディゴでも1902年に運用を中止。

 
 1903年には市内電力を利用した電気モーター式トラムがベンディゴに導入された。メルボルンでは1899年にオーストラリア・電気会社(Electric Lighting and Traction Company of Australia)が作られて電力の供給を開始している。当時、メルボルンと変わらぬ実力を持っていたベンディゴでも同じ時期に電力の供給が開始された。
トラムネットワークは、北ベンディゴから市内中心部を通りゴールデン・スクエアへ向かうルートと、イーグルホーク(Eaglehawk)から市内中心部を通ってクエリーヒルへと向かう2つのルートがあった。
1960年代に自動車の一般化が始まると共にトラムの使用が大幅に減り、1972年にトラムの運用は停止された。

 
 ベンディゴ・トラム・デポ。
現在、運用されているものとしてはオーストラリア最古のトラム・デポ。

現在、ベンディゴのトラムは、一般用としては使用されておらず、観光ツーリスト用として運用されている。メルボルンと同様にレストラントラムも運用されている。

Bendigo Tramways


このページのトップに戻る   

inserted by FC2 system