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公立小学校 No1253 ドーカス通り小学校

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2015年1月13日(火)
ドーカス通り公立小学校
State Primary School No1253
ドーカス通り Dorcas Street
サウスメルボルン South Melbourne
メルボルン Melbourne
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メルボルンの公立小学校の特徴である中央の尖塔と高名な建築家による設計は、この小学校にも活かされている。当時のメルボルンの裕福さや自信と実力も明確に示している。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 絞り1/400秒 ISO感度 200 露出補正 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2014年1月12日15:31


公立小学校 No1253
通称:ドーカス通り小学校
State Primary School No1253
住所:283−304 Dorcas Street
South Melbourne
建築:1880年
建築目的:学校
現在の用途:アパートメント(住居)
階数:2階
建築期:ビクトリアン
建築様式;ネオゴシック、チューダー
建築家:チャールズ・ウェブ

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 ドーカス通り小学校は、中央に2尖塔
本を持つ2階建てでチューダー様式の建築物である。主な建材は多色レンガが使われている。
建築コンペがあり当時の売れっ子建築家チャールズウェブが1等に獲得して建築した。当初は1000名の生徒を受け入れる予定であった。
サウスメルボルンは欧州やアジアからの移民が到着するポートメルボルンに近く、人口が急拡大した地区であった。職員の住居などの為に学校の裏側に一部の手直しが加えられたが基本的には建築当初のままの姿を残している。学校は、1996年に閉鎖された。

 中央の尖塔だがほとんどの公立小学校には1本又は2本の尖塔がある。子供たちに人気があったが、また大人が遠くから見ても一目で小学校とわかる工夫でもあった。どの小学校も有名な建築家がデザインしており、植民地政府が子供たちの教育に非常に力を入れていたかがわかる。

1872年に教育法が制定され、大規模小学校が建設されるようになった第一期のグループに属する。ゴールドラッシュ期以降、メルボルンやビクトリアの人口は急激に増加し、行政当局に大規模学校を建築する大きな要望が寄せられた。1874年から1875年にかけて多くの大規模小学校が建築された。



 ドーカス通り小学校の建築はビクトリア植民地が繁栄し、力ず良く進んでいたことを如実に物語っている。ゴールドラッシュ以降、市内のサバーブに住む低所得者層が通う公立小学校が富裕層が通う私立小学校にまけない教育レベルであったこともわかる。ドーカス通り小学校は、メルボルンの著名な建築家チャールズウェブが建てた小学校の唯一の建築物である。チューダー様式の小学校としてもビクトリアでは貴重な実例である。


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