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サンドリッジ橋 

 乗り物(鉄道)

サンドリッジブリッジ橋 Sandridge Bridge

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2017年5月13日(土)
Sandridge Bridge
サンドリッジブリッジ橋
メルボルン Melbourne
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豪州最初の鉄道ポートメルボルン−フリンダース駅線のヤラ川にかかる橋として使われてきた。1987年に鉄道橋としての役割を終えたが、その後はシティとサウスバンクを結ぶ歩道橋として活躍している。


撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/8000 F5.0 ISO感度 1000 オート 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2014年1月12日20:16 板屋雅博撮影

最初の橋は、1853年にメルボルン-ホブソン湾鉄道会社(Melbourne and Hobson's Bay Railway Company)の為に建てられた。サンドリッジ海岸とフリンダース駅を結ぶ豪州最初の鉄道路線であった。1857年にはサンドリッジ線(ポートメルボルン線)に平行して、セントキルダ線が開通した。1857年に最初の橋は、木製トレッスル橋で2本の線路(複線)を通していた。最初の橋は、現在よりももっとヤラ川に対して直角であったが、その分、橋の前後で路線のカーブがきつく作られていた。そのため、新しい橋は現在のようにヤラ川に対して斜めに建設されており、サンドリッジ方面にはまっすぐに向かうことができるようになった。


木製トレッスル橋Wikipedia



 現在のサンドリッジ橋は、ビクトリア植民地鉄道省が設計し、デビットムンロー社(David Munro & Co)が建設した。4本トラックの複々線で1886年に開通した。サンドリッジ線とセントキルダ線は、それぞれ上がり下りの複線がフリンダース駅からサンドリッジ橋を渡りクラレンドン通りまで平行して走り、セントキルダ線は、現在のレストラントラム出発駅の場所で左右に分かれる。乗換駅(Junction)は、途中にはなくフリンダース駅であった。なおサンドリッジ線は、現在のトラム109番であり、セントキルダ線は96番となっている。


 サンドリッジ橋は、ヤラ川に対して33度の角度を持って、桁橋、ガーダー橋(girder bridge)として設計されており、メルボルンでは最初の鋼鉄スチールを使った建築物となった。それまでの建築物では質が悪い鉄(iron)を使用していたが、初めて鋼鉄(Steel)が使用された。当時豪州には近代的な製鋼所はないため、英国から輸入したものである。
ガーダー(girders:桁橋)wikipedia

なお建設には、後の将軍、シビルエンジニアでモナッシュ大学に名を残す、建築にはジョン・モナッシュ(John Monash)が建築学の学生として参加している。



 サンドリッジ橋の両サイドの鋼鉄製橋げたは、ブルーストーンやレンガで造られた支え壁で支持されている。橋北側の構造は、フリンダース駅のレンガ製のヴィアダクトにつながっている。鉄道線の電化に伴い、1920年にサンドリッジ橋に電柱が建てられた。橋の路面に設置してあった当初の木製のデッキは、レール及びコンクリート製スラブに置き換えられた。ポートメルボルン線とセントキルダ線がライトレイル鉄道に変更された為に、鉄道橋としての使用は、1987年に終了した。ライトレイルでもサンドリッジ橋を使用する案もあったが、結局、鉄道用公用地( railway reserve)スペンサー橋を使ってクラレンドン通りを通してシティに入る案が採用された。


 クイーンブリッジ橋の上に架かっていたヴィアダクトとサウスバンク側の築堤は歴史的にも重要なもので、ナショナルトラストにも登録されていたが、取り除かれてしまった。現在ではヤラ川に架かった橋の部分だけが、残っている。1990年代に再開発についていくつものプランが計画された。

サンドリッジ橋(wikipedia)

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サンドリッジ鉄道トレイル散歩

ポートメルボルン鉄道線


 1959年のサンドリッジブリッジ。橋の上を電車が通っているのがわかる。

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