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キングスドメイン公園

T型フォード Ford Model T

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2008年2月2日(土)
T型フォード Ford Model T
キングスドメイン公園
Kings domain
メルボルン Melbourne
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今日は朝から快晴のメルボルンです。
最高気温27度でしたが、湿度は少なくやはりエアコン不要の快適さです。

昨年の今日2007年2月2日(ベルギーカフェ ブルーストーン


 1913年製T型フォード ランナバウト(Runabout)
アメリカデトロイトの自動車王ヘンリーフォードにより開発され、フォードモータース社から1908年に発売が開始された世界で初めての大量生産型自動車です。それまでは自動車は、手作りによって1台づつ生産されており、一般大衆にはまったく手が出ない商品でした。
ヘンリーフォードは、部品から大量生産に向くように設計し、大型工場で、ベルトコンベアにより、いわゆる流れ作業方式を採用しました。マスプロダクションという従来になかった方式を確立した点で、産業革命に匹敵する画期的なシステムでした。
T型フォードは、大量生産という方式を確立した点で、アメリカ社会、ひいては世界経済をも変革したまさしく革命的なマシンです。

 1913年製T型フォード タウンカー(Towncar)
4シリンダー サイドバルブ付き鋳造鉄製2.8リッターガソリンエンジン、21馬力という当時として驚異的なかつ高性能エンジンを搭載しています。
T型フォードは、二人乗りランナバウト、5人乗りタウンカー、5人乗りスポーツタイプ(Tourer)の3種類があります。
1913年型は、『流れ作業方式』を取り入れる前の型式であり、また構造的に頑丈ではありませんでいsた。従って現在、世界でも現存している車は多くはありません。メルボルンにはかなりの台数が残っています。

フォードモータース

 T型フォードは、1927年に生産を停止するまでにほとんどモデルチェンジをせず1500万台を販売しています。これはフォルクスワーゲンの2100万台に次ぐ記録です。
ヘンリーフォードは、製造をT型フォードひとついに絞り、モデル数も増やさず、色も黒1色とするなど、徹底した合理化をして販売金額を他のメーカーに追随を許さない低価格で発売しました。

しかし過酷な条件化で単純労働を続ける大量生産方式にはおのずと限界があります。
チャーリーチャップリンが映画『モダンタイムズ』で批判した非人間的な工場とはまさにフォードのことだったのです。
今年、2008年は、T型フォードが発売されて100年目にあたります。今年、世界No1の販売台数を記録するのはアメリカの会社から、日本のトヨタ自動車になるのは確実です。

 クラシック自動車ショーを主催しているのは、オーストラリアの自動車協会(日本のJAFにあたる)RACVです。

RACV公式Web

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