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メルボルン・ウール・エクスチェンジ・ビル

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2012年2月10日(火)
メルボルン・ウール・エクスチェンジ・ビル
Melbourne Wool Exchange
メルボルン Melbourne
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キングストリートとリトルコリンズの北東の角に建つ4階建てのビルは、メルボルンの主要輸出品であった羊毛の取引所であった。第一次世界大戦の頃に建築さて、1972年まで使用された。現在は、事務所として使われている。


撮影データ Canon EOS 30D 絞り優先AE 評価測光 絞り20.0 1/100秒 ISO感度 100 露出補正 オート PG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博 撮影2011年1月


メルボルン・ウール・エクスチェンジ
melbourne Wool Exchange
住所:120−138 King Street
建築:1913−1914
設計: Purchas and Teague
建築期:インターウォー両大戦期
建築様式:ネオクラシカル Neo Classical
階層:4階
用途:事務所 羊毛取引所
現在の用途:事務所
建材:強化コンクリート
施主:Melbourne Woolbrokers Assosication

ビクトリア州の主要輸出品であった羊毛のと取引所として栄えた。

ナショナルトラスト

 キングストリートとコリンズ通りの交差点を中心とした界隈は、羊毛ビジネスの中心地として栄えた。
1800年頃からタスマニアやシドニー、メルボルンなどに英国などからの移住してきた移民は、食糧としてたくさんの羊を連れてきた。オーストラリアの広大な土地に適していた羊はその数を急速に増やし、1850年頃から主要な輸出商品に育ていった。
当初は、小規模の輸出商人がリトルコリンズ通りなどで活躍したが、羊毛取引所が必要になった。
最初の大規模なウール取引所は、リアルトビルに設けられた。

リアルトビル

 1912年に羊毛取引業者組合(Melbourne Woolbrokers Assosication)は、羊毛取引所の運営会社として、メルボルン羊毛取引株式会社(Melbourne Wool Exchange Pty Ltd)を設立した。その本社のために、Melbourne Wool Exchangeビルの建設を決定。建築コンペを実施して、Purchas and Teagueが一等を獲得し、さっそく建設を開始。1913年にネオクラシカル調の建物が完成した。


 羊毛取引業者組合(Melbourne Woolbrokers Assosication)は、1890年3月に作られた。
それまでは、羊毛の価格の決定は、英国ロンドンで行われていた。またコンサインメント契約として、ロンドンにストックされた羊毛は、英国で売れた量だけが代金を支払われるというオーストラリアにとって著しく不利な契約形態であった。ゴールドラッシュを経て世界一の金持ち都市となったメルボルンでは、南半球で初めての万国博覧会が1880年に行われるなど政治、経済でも実力を付けており、羊毛取引においても価格決定権をオーストラリアに持ってくるという意味で、羊毛取引協会の設立は、意義深いものがあった。一方で、ロンドンの羊毛取引が衰退した時期でもあった。

羊毛取引業者組合(pdf)

ジョン・モナッシュ業績サイト

メルボルン・ウール・エクスチェンジ・ビルの隣には、ネットボール協会の事務局がある。

ネットボール

 キングストリートは、メルボルンのビジネス街。大手の企業が並ぶ。


更新しました。
メルボルンの建築物 1910−1911

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