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ラトローブ通り

ウェルズ教会 Welsh Church

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2012年12月22日(土)
ウェルズ教会 
Welsh Church
ラトローブ通り
La Trobe Street
メルボルン Melbourne
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ラトローブ通りにウェルズ教会というメソジスト派の教会がある。ウェルズとは英国ウェールズのこと。ウェールズ人、ウェールズ語の意味がある。移民都市メルボルンには初期の頃から多くのウェールズ人が移民した証でもある。

撮影データ Canon EOS 5D 絞り優先AE 評価測光 絞りF5.0 1/125秒 ISO感度 100 露出補正 +1/3 オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2011年1月27日 板屋雅博 撮影


  ウェルズ教会とホール 
Wels Church and Hall
住所:320 La Trobe Street
建築年:1871年
建築様式:ゴシックリバイバル 
Gothic Revival
建築家:Crouch and Wilson
ホール:S.W.L. Powell
建築業者:Mr Ireland
建材:ブルーストーンの基壇、着色レンガ
特色:五角形の細い装飾されたタワーがあり、最上部には開口部のあるミナレットを持っている。ステンドグラスの窓は、メルボルンの著名なFerguson, Urie and Lyonの設計製作による。CrouchとWilsonは、メルボルンのキリスト教メソジスト派から好まれた建築デザイナーである。

公式web

VHR0536

 メソジスト派は、1735年にウェールズで始まった。メソッドを重んじることから几帳面家とあだなされたことによる。メルボルンでは1850年代にメルボルンに礼拝が始まり、バララット、Sebastopol、Maldonなど金鉱山の鉱夫の間に広まった。1852年12月にコリンズ通りのバプテスト教会で礼拝を行っている。1854年に植民地政府により現在の場所を貸与された。1856年には小規模の礼拝堂がウェルスチャペルの名前で建設された。ウェールズ語は、ウェルズ教会では重要な要素であり、礼拝はウェールズ語と英語の両方で行われ、讃美歌もウェールズ語で歌われる。ウェルズ教会以外の初期のメルボルンのメソジスト教会も質素な装飾であり、主にゴシック様式である。セントデビッドホールの教室と集会室は、1893年に完成。こどもたちの日曜教室などに使われている。豪州最初の女性医者コンスタンス・ストーンによって女医の教室としても使われた。

 コンスタンス・ストーン(Emma Constance Stone1856 ? 1902 )は、オーストラリアで初めての女医。メルボルン大学医学部受験を志したが、当時は女学生は認められていなかった。やむなく米国ペンシルバニア大学医学部を卒業、トロントで学位を取得。ロンドンの女性用医院で医者として勤務。1890年にメルボルンで最初の女医として登録された。コンスタンス・ストーンの妹、クララも女医を志し、メルボルン大学は初めて女子医学生として入学を認めた。1896年にコンスタンスやクララなど11名の女医で、クイーンビクトリア女性病院を設立。コンスタンスは、1902年に結核にかかり45歳で亡くなっている。コンスタンスの夫、デビッドは、このウェルズ教会の牧師であった。

QV女性センター(メルボルン百景)

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