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ビクトリアン鉄道本社ビル

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2013年3月30日(土)
ビクトリアン鉄道本社ビル
Victorian Railway Administration Building and Headquater
スペンサー通り Spencer Street
メルボルン Melbourne
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スペンサー通りにビクトリア期の巨大なビクトリアン鉄道本社ビルがある。1893年から1985年まで本社であり、ビクトリアで鉄道が本格的に拡張されていった時代を象徴する建物であった。

撮影データ Canon EOS 5D MarkU 絞り優先AE 評価測光 1/250 F6.3 ISO感度 100 太陽光 露出補正 JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L USM
2013年1月16日15:32 板屋雅博撮影

ビクトリアン鉄道本社ビル
Victorian Railway Administration Building and Headquater
建築年:1893年
建築期:ビクトリアン
住所:33 - 67 Spencer Street,
建築家:James Moore, Victorian Railways Department Engineering Office
建築様式:ルネッサンスリバイバル
Renaissance-Italianate

ブルーストーンで造られる予定であったが、コスト削減の為、 化粧しっくいレンガ(stuccoed brick)が主に使われている。ビルは浅いUの字型をしている。スペンサー通り側に130mの正面ファサードを持つ。フリンダース駅からスペンサー駅を結ぶビアダクト経由線(当時はまだ未建築))を妨害しないように工夫して設計されている。

 ビクトリアン鉄道本社ビルは、1800年代にメルボルンで建てられた最も大きなビルである。1880年頃から始まったマーベラス・メルボルンの最後の時期の建物。
1886年、ビクトリア植民地鉄道局はメルボルン各地に事務所を持っていたがその本社ビルとなる本格的なビルを従来の木製の建物から建て替えることを決定した。ビルの正面ファサードは、5つのベイ(区画)があり左右対称に作られている。窓にはVRの記章がデザインされている。中央部に正面入り口があり、左右にも出入り口が配置されている。


 建築当時は、4階建てのビルであったが、1912年に5階が追加され、1922年に6階がネオフレンチ様式にて作られた。屋上にはたくさんの彫像が置かれたが、老朽化に伴い歩行者に棄権が出た為、1930年に取り除かれた。1925年の鉄道雑誌によると、本社ビルの社員が増えすぎたため、ニューポートのビルに移動した。1980年にビクトリア鉄道局は、鉄道省、首都交通局(Metropolitan Transit Authority)、州交通局(State Transport Authority)に分割された。1985年に589コリンズ通りのTransport House が購入され、ビクトリアン鉄道本社ビルは、空きビルとなった。ビクトリア州政府は、1988年にビルを5百万ドルで売りに出した。日本のファイナンス会社が購入を打診したが実現していない。1998年に現在のグランドホテルとアパートメントが建物を購入して使用している。

  設計したジェームスムーア(James Moore)は、メルボルンの鉄道技術に大きな貢献をしている。ムーアは、英国の鉄道建設にエンジニアとして経験を積んだ後、メルボルンに移住し、豪州最初の鉄道ボブソン湾鉄道会社のフリンダース駅ーステーションピア駅の建設に主任技師であった。また豪州最初の蒸気機関車の製作にも行っている。ムーアは、その後NSW植民地でも鉄道建設を行っている。


鋳物製のフェンスとブルーストーン製の礎石も建設当時からのもの。

ビクトリアン鉄道本社ビル(Wikipedia

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