2012年12月5日(水)
オーストラリアン・クラブ
Australian Club
ウィリアム通り William Street メルボルン Melbourne
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フリンダース駅側からウィリアム通りを登っていくとリトルバークとの交差点、坂の上にセカンドエンパイア様式のがっしりした建物がある。メルボルンクラブと並び称される。今なお一般人から閉ざされた存在である。
撮影データ Canon EOS 5D MarkUシャッター速度優先AE 評価測光 絞り14.0 1/80秒 ISO感度 100 露出補正-2/3
オート JPG レンズ EF 24-70mm f/2.8L /USM 撮影:板屋雅博
オーストラリアン・クラブ
Australian Club
住所:100 - 110 William St
建築年:1879 - 1893年
建築目的:事務所
現在の用途:事務所
建築家:1879 Lloyd Tayler
1892 J. Charlesworth
建築様式:セカンドエンパイア Second Empire、ルネッサンス・リバイバル Renaissance Revival
建築期:ビクトリアン
建築家のロイド・テイラーは自身もクラブのメンバーであった。基壇はブルーストーンを用いて、構造材化粧材にはレンガを使用している。
Walking Melbourne
オーストラリアン・クラブは、1878年に設立されたメルボルンの上流階級の会員制ビジネス社交クラブ。会員はメルボルンとビクトリア州の男性ビジネスマンのみに認められた。英国人によって設立されたメルボルンの9つのクラブのひとつでメルボルンクラブと共に並び称される。宿泊施設も持つ。
多部屋でのダイニングルーム、個室ダイニング、ビリヤードルーム、大広間などを持っている。
メルボルンの社交クラブは、1858年設立のメルボルン・クラブがある。メルボルンクラブのメンバーは、銀行家や大牧場主など最初の上流階級が集うクラブであったが、オーストラリアンクラブは、法律家、資本家、ビジネスマンなど、ゴールドラッシュの財力を背景にした新しいタイプの上流階級がメンバーとなった。
メルボルンクラブ
現在も設立当初と同じ目的で使用され、建築物もほとんどそのまま使用されている。
クラブの規則は、設立当初と比べ、大幅に変更されているが、本質的な部分は変わらない。最も大きな変更は、女性会員が認められたこと。
1878年に4階建てで建築されたが、1885年に1万ポンドの費用を投じて2倍の規模に拡張された。しかし1890年代の不況でメンバーの数が減りクラブに取って大きな負担となった。
オーストラリアンクラブのウェブサイトを見ると一般向けのサイトにはほとんど情報を載せていない。現在でも会員以外にはクラブの内容をうかがい知ることは出来ない。宿泊施設は会員外でも泊ることが出来るとなっている。19世紀のマーベラスメルボルンと呼ばれた古き良きメルボルンの豪華な施設を知るには宿泊してみるのがベストだろう。
オーストラリアンクラブ公式web
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